今回は最近よく耳にする「Xデー」について

取り上げたいと思います。

 

「Xデー」の意味は?

 

ウィキペディアから拝借いたしますと、

日本語で「Xデー」の意味は、「近い将来に重大な出来事が起きると予想される日、または計画実行の日を指す俗称」

そして、「和製英語である。「X-Day」は英語圏ではこのような意味では使われない。」

となっています。

 

そう、また日本人を悩ます和製英語だったのですね。

なので、「X-day」などと翻訳しても全く通じません

 

最近よく聞く米国の「Xデー」とは?

 

最近、米国の債務上限引き上げに関連するニュースで、

この「Xデー」という言葉をよく聞かれるようになりました。

これは、英語では「X date」もしくは「X-date」と呼ばれ、

アメリカでは「米国連邦債務上限が上限に達してデフォルトに陥る日」のことをこう呼ぶようになりました。

比較的限られた使われ方をするため、通常「so-called X-date」と表記したり、

引用符で囲って”X date”のように表記することが多くなっています。

 

しかし、この「X date」を、日本の「Xデー」のように汎用的に使うことは出来ません。

 

「Xデー」を英語でどういう?

 

その文脈によって色々な訳語が考えられますが、

こちらで少しの例をあげたいと思います。

 

1the day of reckoning

 

まず1つめが「the day of reckoning」です。

これはキリスト教で「最後の審判の日」を表す言葉で、「reckoning」は「報い」を表します。

もし、その重大な事柄が「自分の行いに対する審判や罰」のような事柄であれば、

この表現を用いることが出来ます。

ここでの「Xデー」は「裁きの時」といったニュアンスですね。

 

例)

The day of reckoning is approaching in the case of Kyodo, which allegedly bribed the politician.

(政治家への賄賂疑惑で、キョードーのXデーが迫りつつある」

 

Stockholders are paying attention to the day of reckoning when the company announces its financial results.

(株主はその企業の決算報告が出るXデーに注視している)

 

2a big day

 

2つ目は「a big day」です。「大事な日」もしくは「大変な日」という意味があります。

また結婚する日を「the big day」とも表現します。

しかし、日本語の「Xデー」がやや悪いことが起こる場合に使われるとが多いため、

こちらはそういったネガティブなニュアンスがない点に注意が必要です。

 

A big day is coming. That big-time director is coming back!

(Xデーは間近。あの大物監督が復帰する!)

 

There is a rumor that the pop star’s big day is coming.

(そのアイドルの結婚Xデーが近いという噂がある)

 

3the deadline

 

3つ目は「deadline」です。「締め切り」という意味で、

「それまでに何かをやらなければならない期日」ですね。

 

Given those circumstances, the deadline for the decision must be early next month.

(そういった状況を踏まえると、決断のXデーは来月上旬となるだろう)

 

Soon or later, there will be a deadline for this.

(遅かれ早かれ、Xデーはやってくる)

 

4the day

 

最後はシンプルに「the day」です。

一番汎用性が高く、使いやすいですが、その文「重大な日」というニュアンスが強調されない場合もあります。

会話の場合は「the day」を強調する必要があり、

書きでは必要に応じて引用符””で囲うと良いかと思います。

 

The day is just around the corner.

(Xデーはすぐそこだ)

 

They just put the band-aid on it, but “the day” will come inevitably.

(彼らはただその場しのぎをしているに過ぎず、Xデーは必ずやってくる)

 

以上、「Xデー」についてでした。

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