今回は、高校英文法では習うのに

英語上級者にならないと実際にはあまり使わない接続詞

「in that」について、おさらいしたいと思います。

 

「in that」の意味、使い方

 

「in that」は、後ろに原因や理由を表す節を伴って「~という点で」という意味で使われます。

主節で述べた事柄が、なぜそうなのかという説明をします。

 

通常「because」や「since」「for the reason that」などと置き換えることが可能で、

「because」や「since」よりもフォーマルな書き言葉になります。

 

例文)

I was really lucky in that my parents could help me raise my kids.

(両親が私の子育てを手伝ってくれたという点で私は本当に幸運だった)

 

What she said was right in that we didn’t trust her at all.

(彼女を全く信用していないという点で、彼女の言うことは正しかった)

 

He is unusual in that he runs his own business at the age of 13.

(13歳にして自分の事業を起こしているという点で、彼は普通ではない)

 

We have an advantage in that we know the risks more than others.

(他社よりもリスクを知っているという点で、うちが有利だ)

 

「in that」の「that」とは何か

 

従属接続詞「in that」は前置詞の「in」と接続詞の「that」がくっついて

1つの接続詞となっているものです。

 

前置詞「in」の目的語が「thatの節」という形になっていますが、

意味の上では「in that節」が「副詞節」に相当する役割となっています。

 

I regret my behavior in that I didn’t consider your feelings.

(君の気持を考えなかったという点で、自分の行動を悔やんでいるよ)

 

上の文での「in that」に導かれる節は、意味上は前にある主節の「regret」を修飾している副詞節です。

「君の気持を考えなかったという点で」→「悔やんでいる」

 

「in that」は従属接続詞で、必ず主節が他にあって、その主節を補足する形で修飾しています。

 

関係代名詞の「that」と何が違う?

 

「in that」の「that」が接続詞であると上で述べましたが、

これは関係代名詞と何が違うのか?という質問を受けることがあります。

 

簡単に言うと、

従属接続詞の「that」は後ろに完全文を伴います。

関係代名詞の「that」は後ろに不完全文を伴います。

 

従属接続詞とは主節と従属節をつなぐ接続詞で、

主節と従属節はそれぞれ独立した完全文(欠けているところがない文)である必要があります。

 

一方の関係代名詞は、代名詞と接続詞の役割を兼ねているもので、

後ろに導く節は不完全文(主語や目的語が欠けている文)になります。

主節にその欠けている名詞が先行詞として存在しています。

 

I regret my behavior in that I didn’t consider your feelings.

= I regret my behavior(完全文)+ I didn’t consider your feelings(完全文)

 

I bought a book that was written in Spanish.

= I bought a book(完全文)+ was written in Spanish(不完全文)

 

 

似ている接続詞「now that」についても

おさらいしましょう↓↓

 

以上です^^

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