TOEICなどの試験で、関係代名詞の選択問題、
よくありますよね。
そこで狙われやすい、関係代名詞「that」の忘れがちなポイント2つを
おさらいしたいと思います。
関係代名詞「that」の注意点その①
まず注意点その1は「カンマを前に置けない」ということです。
〇 I bought a book that you recommended last week.
✖ I bought a book, that you recommended last week.
(君が先週薦めてくれた本を買ったよ)
これはどういうことかと言うと、関係代名詞の「that」は「限定用法」でのみ用いられ、
「非限定用法」では用いられません。
「限定用法」とは先行詞を限定するためのもの、
「非限定用法」は、先行詞に関する追加情報を表すもの、をいいます。
「非限定用法」で関係代名詞を用いる際は、直前にカンマを置きます。
関係代名詞の「which」は限定・非限定用法どちらでも使うことができますが、
「that」は限定用法のみになります。
〇 I will wear a dress which my mom gave me.
〇 I will wear a dress, which my mom gave me.
〇 I will wear a dress that my mom gave me.
✖ I will wear a dress, that my mom gave me.
(母からもらったワンピースを着ていくわ)
このため、穴埋め問題で( )の前にカンマがあれば、
まず「that」は排除されます。
関係代名詞「that」の注意点その②
注意点その2は「前に前置詞は置かない」ということです。
〇 There are several ways in which companies can help address those issues.
✖ There are several ways in that companies can help address those issues.
(企業がこの問題への取り組みを支援する方法はいくつもある)
関係代名詞「which」が用いられるときには、関係詞節にくるはずの前置詞が前に出てくることが多いのですが、
関係代名詞の「that」を用いる時は、このようにはできません。
このため、穴埋め問題で( )の前に前置詞があれば、
まず「that」は排除されます。
★上級英語★
〇 This is the place that we played at.
〇 This is the place that we played.
(ここが私たちが遊んでいた場所です)
上の2つの文は、どちらも正解です。
何故でしょうか?
それは、上で使われている「that」は「関係代名詞」で、
下で使われている「that」は「関係副詞」だからです。
「関係副詞=前置詞+関係代名詞」というのを覚えていますでしょうか?
1999 was the year in which I was born.
1999 was the year that I was born.
(1999年は私が生まれた年です)
この2つの文は全く同じことを表しており、それぞれ置き換えが可能です。
つまり、関係副詞の「that」には前置詞が含まれているので、
前置詞を省略できるのです。
*接続詞の「in that」はまた別物ですので、こちらも注意です。↓↓
まとめ
穴埋め問題で( )の前にカンマや前置詞が来たら「that」は置けない。
以上です^^