今回は日本人が非常に間違えやすい、
「~以上」「~以下」の表現について
おさらいしましょう。
目次
【日本語の以上・以下】の意味
日本語の「以上」は、その数を含んでその上の範囲を表します。
つまり、「5歳以上」であれば、5歳も含まれるということです。
同じく「以下」も、その数を含んでその下の範囲を表します。
「5歳以下」であれば、5歳も含まれます。
【more than / less than】の意味
英語の「more than」「less than」の意味は、日本語の以上・以下とは異なり、
「more than」=その数を含まず、その上の範囲
「less than」=その数を含まず、その下の範囲
を表します。
つまり、
「more than 10」といえば、10は含まれず、「11以上」を表し、
「less than 10」といえば、10は含まれず、「9以下、10未満」を表します。
【~以上・以下】と表現したい時-数字の調整
では、「~以上」「~以下」と表現したい時はどうすればよいでしょうか。
1つの方法は、数字を変えることですね。
「2つ以上」であれば「more than one」と表現する、ということです。
– You can get a 5% discount if you buy more than one item.
(2つ以上の商品を購入で、5%引きです)
→ここで1つだけ買ったら割引なしなので注意ですね^^;
– This room can accommodate less than 10 people.
(この部屋が収容できるのは9人以下です)
【~以上・以下】と表現したい時-or more / or less を使う
しかし数字を変えると、なんとも中途半端な数字になってしまうこともあり、
避けたいことも多いですよね。
「10個以上」と言いたい時に「more than 9」というと、しっくりこない。
そんな時は、「or」を使って表現しましょう。
– The essay must contain 200 words or more.
(エッセイは200字以上でなければならない)
– You can buy 5 boxes or less at a time.
(一度に買えるのは5箱以下です)
【above / over / below / under】もよく使われる
「以上・以下」の表現として「above / over / below / under」もよく使われます。
これも「more than / less than」と同様に、その数は含みません。
例えば
「above 100」であれば「101以上」
「over 100」も「101以上」
「below 100」であれば「99以下」
「under 100」も「99以下」
となります。
– The candidate should be above 19 years old.
– The candidate should be 20 years old or above.
(候補者は20歳以上でなければならない)
– Children over the age of 3 can join this session.
– Children aged 4 or over can join this session.
(4歳以上のお子様はこのセッションにご参加頂けます)
– You can’t buy anything for under 11 dollars.
– You can’t buy anything for 10 dollars or under.
(10ドル以下では何も買えないわ)
– The temperature could be below 5 degrees tomorrow morning.
– The temperature could be 4 degrees or below tomorrow morning.
(明日の朝の気温は4度以下になるかもしれません)