ビジネス英語やTOEICでも頻出の「見積書」について
おさらいしましょう。
「見積書」を英語で
「見積書」という単語は、英語では「estimate」や「quotation」「quote」などを
使い分けて使われることが多くなります。
一般的に、
「estimate」は「概算見積書」、
「quotation」は「正式見積書」(金額確定済)を表します。
「quote」は「quotation」を短くした言い方で、会話やメールではよく使われますが
正式な書面などでは「quotation」を使います。
例文)
The supplier hasn’t given me an estimate yet.
(サプライヤーからまだ見積書をもらっていません)
The renovation cost much more than the original estimate.
(改修には当初の見積もりよりも大幅に費用がかかった)
You should get a written quotation before they start work.
(作業をしてもらう前に正式な見積書をもらったほうがいいよ)
Could you send me the quotation by the end of this week?
(今週中にその見積書を送っていただけますか?)
「estimation」は間違い
また、よく間違って使われるのが
「estimation」です。
「estimation」も「見積り、判断、概算額(量)」などの意味で使われますが、
これはあくまで、その考えや評価、計算について表しており、「見積書」という書面の形になったものではありません。
人の頭の中にあるもの、それが「estimation」です。
ですので、
Could you send me an estimation?
というのは、間違いになります。
「estimation」を用いるのは下記のような場合となります。
In my estimation, it will cost around $10 million.
(私の見立てでは、1千万ほどかかるでしょう)
The estimation of gas quantities was reasonable.
(ガスの概算量は適当であった)
「見積書」と前置詞
「~の見積書」は「of」ではない!
「for」:
「~の見積書」というときに、日本語の感覚で「of」を使ってしまう人が多いのですが、
このような場合、通常「for」を用います。
✖ Could you please send us a quotation of this item?
〇 Could you please send us a quotation for this item?
(この商品の見積もり下さい)
✖ I’ll send you an estimate of the repair work later.
〇 I’ll send you an estimate for the repair work later.
(後ほど修理の見積書を送ります)
「from」:
また、「A社の見積書」などの場合も「of」は用いません。
後ろに会社など見積書を発行するものが来るときは「from」を用います。
「A社の見積書」であれば「an estimate from A company」となります。
✖ You should compare two or three estimates of different companies.
〇 You should compare two or three estimates from different companies.
(違う会社の見積もりを2、3比較したほうがいいよ)
「of」:
では、「of」は使わないのかというとそうではなく、
「of」の後に金額をおいて「~という額の見積書」と表現することができます。
– We got a quotation of $1,000 for the damage.
(その損傷に対して千ドルの見積書をもらった)
– He gave me an estimate of 100,000 yen for fixing the door.
(彼はドアの修理に10万円の見積書を提示した)
以上、英語での見積書についてでした。