過去完了形、難しいですよね。
例えばこんな文を作りたい時、どうしますか?
「親が家に帰ってくるまでの間、ゲームをすることができなかった」
✖ I could not have played computer games until my parent came home.
〇 I had not been able to play computer games until my parent came home.
一番上の文はどうして間違いなのでしょうか?
目次
【could not have 過去分詞】の使い方は2つあります。
1つは「(過去に)~だったはずがない」という過去の推量、
もう1つは「~できないところだった(けどできた)」という
仮定法過去完了(過去の事実とは反対の仮定・想像)です。
つまり、「(実際に)~できなかった」という意味では使えないのです!
【could not have 過去分詞】その①「(過去に)~だったはずがない」
こちらは、過去に対する推量を表します。
例文)
– He couldn’t have done such a reckless thing.
(彼がそんな無謀なことをしたはずがない)
– I saw Emma yesterday at the office, so she couldn’t have been in Kyoto.
(昨日会社でエマを見たよ、だから彼女が京都にいたはずないよ)
「could」はもともと「~かもしれない」という推量や可能性を表す助動詞です。
これを過去形にしたのが、この上の「could not have 過去分詞」になります。
【could not have 過去分詞】その②「~できないところだった(けどできた)」
こちらは仮定法過去完了(過去の事実とは反対の仮定・想像)になります。
例文)
– I couldn’t have finished this job without you.
(あなたがいなければ、この仕事を終えられなかった)→(あなたがいたからこの仕事を終えられた)
– If it had rained yesterday, we couldn’t have had a picnic.
(もし昨日雨が降っていたら、ピクニックはできなかった)→(雨が降っていなかったのでピクニック出来た)
これは、「過去に~できなかった」をいうことを表しているのではなく、
「過去に~できなかったかもしれない(が実際はできた)」という、
過去の事実と反対のことを表す時に用いられます。
したがって、「過去に実際に~できなかった」と言いたい場合には使えず、
その場合は「have not been able to ~」を使うと良いでしょう。
【have not been able to ~】「(過去に実際に)~できなかった」
例文)
– Until recently, she had not been able to meet any of her classmates.
(最近まで、彼女は自分のクラスメイトの誰にも会うことができなかった)
– I had not been able to spend much time with my kids before the pandemic.
(パンデミック以前は子供と十分な時間を過ごせていなかった)
ちなみに、これらの過去完了形は単純過去にしても基本的にはOKです。
〇 I had not been able to play computer games until my parent came home.
〇 I could not play computer games until my parent came home.
「after」「before」「until」などの前後の時系列を表す接続詞がある場合は、
時系列の前後関係が非常に明確なため、
特に口語などのカジュアルな表現の場合は、
過去完了形を使わずに、過去形を使うことが多くなります。
まとめ
- 【could not have 過去分詞】の意味は
①過去の推量、②過去の事実とは反対の仮定・想像 - 「過去に~できなかった」と言いたい時は
「have not been able to」
動画はこちら↓
【could not have 過去分詞】「~できなかった」じゃない#英文法 #英検2級 #英検準1級 #TOEIC #英作文 pic.twitter.com/RVzEWxug8j
— うなぎ先生の英文法の復習 (@unagi01446720) 2021年5月4日
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