ビジネスメールなのでよく使われる「have yet to」
学校ではあまり習わなかったという人も多いと思います。
ここでは、「have yet to do」の意味と使い方、
「have not done yet」との違いをおさらいしましょう。
目次
【have yet to do】の意味
「have yet to do」は「まだ~していない」という否定を表します。
否定語がないので、少し混乱してしまいやすいですが、
「have yet to」を、否定の意味を持つを1つのフレーズとして覚える必要があります。
したがって、
✖ I have not yet to receive your email.
〇 I have yet to receive your email.
(あなたからのメールをまだ受け取っていません)
上のように「not」を入れると間違いになってしまいます。
「have yet to」のみで、否定を表すことが出来るのですね。
【have yet to do】の使い方
それでは、例文を見てみましょう。
主語が三人称単数であれば「has yet to」となります。
– These projects have yet to be finished.
(これらのプロジェクトはまだ終わっていない)
– The company has yet to announce its next plan.
(会社は次の計画についてまだ発表していない)
-We have yet to receive approval for marketing in Japan.
(日本市場への承認をまだもらっていない)
– They have yet to finalize the deal.
(彼らの取引はまだまとまっていない)
過去形は【had yet to】
「まだ~していなかった」と過去のことを表すときは、
「had yet to」とすることができます。
「過去の時点でまだ~してなかったけど、その後は~した」というニュアンスになります。
– Their employees had yet to receive the payment by the late evening on the 25th.
(従業員は25日の遅くまで支払いを受け取っていなかった)
– I started preparing documents even I had yet to hear any order.
(まだ何の指示もなかったが、私は書類の準備を始めた)
– He said he had yet to confirm the date.
(彼はまだ日にちを確認していないと言っていました)
「have not done yet」との違い
「have yet to」は普通の過去完了形「have not … yet」に置き換えることも出来ます。
〇 The schedule has yet to be decided.
〇 The schedule has not been decided yet.
(日程はまだ決まっていない)
では、この2つの違いはなんでしょうか?
実はニュアンスに大きな違いがあり、
「have yet to」のほうは、
①今現在までに~しているべきと思っていたことがまだされていない
②なのでこれから~する
という2つのニュアンスを併せ持っています。
一方、通常の現在完了形「have not 過去分詞 yet」では、
単純に今現在でまだやっていない、起きていないという事実を述べているだけ、
になります。
なので、
– The schedule has yet to be decided.
といえば、これから日程が決まることを表しているのに対し、
– The schedule has not been decided yet.
では、単に今現在日程は決まっていない、ということのみを表しています。
【be yet to】と【have yet to】
「be yet to」も「have yet to」と同じ意味です。
しかし現在では、「have yet to」のほうがより一般的に使われています。
「be yet to」のほうが、よりお堅い印象を与える場合もあります。
また、「be yet to」のほうが、
「(今はまだ~していないが)これから~するんだ」という現在そこに向かっているニュアンス、未来に向けてのニュアンスが若干強くなる場合があります。
– The best is yet to come.
(まだまだこれからだ)←これからもっとよくなる
– The worst is yet to come.
(まだまだこんなもんじゃないぞ)←これからもっと悪くなる
– The cinema is yet to open at its full capacity.
(映画館は今後最大収容人数での稼働に向けて動いている)
以上。