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「限定詞」という言葉、あまり聞いたことがない方も多いのではないでしょうか。

 

英語では「determiner」と呼ばれるものですが、

日本では「形容詞」として一括りにされることが多いので、

「限定詞」という括りでは情報を得ることが難しいかと思います。

ここでは、その限定詞について、まとめたいと思います。

【限定詞】とは何か

英語における限定詞とは、名詞の前に置いて、その名詞が何を述べているかや、その数量についてを表す役割を果たすものです。

 

【限定詞】の種類

代表的な限定詞は下記の通りです。

 

グループ①:メイン限定詞

この限定詞は、名詞の前に「1つのみ」置くことが出来ます。

  • 冠詞(a/an, the)
  • 指示形容詞(this, that, these, those)
  • 所有格(my, your, his, her, its, our, their)

 

つまり、所有格が付いて入れば連続して冠詞を付けることは出来ないし、

指示代名詞が付いて入れば連続して所有格を付けることは出来ません。

 

✖ the my cat ✖ my the cat → the cat of mine

✖ my those bags ✖ those my bags → those bags of mine

 

グループ②:

この限定詞は、名詞の前で2つ以上置くことも可能です。

しかし、グループ①の限定詞と一緒に使う際は、

「前置き限定詞」はメイン限定詞の前に置きます。

「後置き限定詞」はメイン限定詞の後ろに置きます。

 

前置き限定詞

  • 数量詞その1(all, both, half, one-third, double, twice,…)

 

後ろ置き限定詞

  • 数量詞その2(many, much, more, most, few/little, less/least, several)
  • 数詞(one, two, three… first, second, third… last, next…)
  • 疑問形容詞(whose, what, which)

 

数量詞は英語では「quantifier」と呼びます。

また、上記以外にも、

疑問限定詞(which, whose, what)もあります。これも1つのみ置ける限定詞。

 

【限定詞】の順序

限定詞は名詞の前のみ、置くことが出来ます。

グループ①の限定詞は1つしか置けないので問題ありませんが、

グループ②の限定詞を2つ以上名詞の前に置く際は

下記のルールを参照してください。

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つまり、

✖ the next all items〇 all the next items

✖ my both hands →〇 both my hands

✖ last those few weeks →〇 those last few weeks

となります。

 

後置き限定詞に限っては、2つ以上連続しておいてもいいという点にも注意です。

〇 my first two sons

〇 three more lessons

この辺りは、感覚的につかんでいない日本人には難しいですよね^^;

 

【限定詞】はなくてもよい

限定詞は必ずしも必要なものではなく、限定詞なしで名詞が使われる場合もあります。

これを英語では「Zero determiner」(無限定詞)と呼ぶようです。

 

主に、固有名詞や不可算名詞、可算名詞の複数形などが使われる時です。

– Judy likes cats.

– Water is not food.

 

【限定詞と代名詞】の違い

ほとんどの限定詞は、そのまま代名詞としても使えます。

限定詞は、名詞や名詞句を修飾して、限定詞のみで使うことは出来ません

 

一方の代名詞は、「名詞の代わりになるもの」ですので、それだけで(名詞として)使われます。

These flowers are beautiful. (限定詞)

These are beautiful. (代名詞)

 

また、限定詞と代名詞の形が異なるものには、

  • 所有格(my → mine, her → hers…)
  • no → none

などがあります。

 

【限定詞と形容詞】の違い3つ

日本では形容詞の一種とされている限定詞ですが、限定詞と形容詞には下記のような特徴の違いがあります。

 

  • 形容詞は名詞の前にいくつでも置ける

例えば

– a beautiful big young brown dog

など何個も連続で名詞の前に置いて問題ありません。

 

  • 形容詞は名詞の後にも置ける

形容詞は「後置修飾」といって、名詞の後ろから修飾することも出来ます。

– something cold (何か冷たいもの)

– the only teacher available (手が空いている唯一の先生)

限定詞は名詞の後ろに置くことはできません。

 

  • 限定詞は文から取り除くことができない

形容詞は、文から取り除いても、その文が成立します。

例えば、

– I borrowed an interesting book from my close friend.

から形容詞を取り除くと、

– I borrowed a book from my friend.

となり、文として依然として完成しています。

 

しかし、この文から限定詞を取り除くと、

– I borrowed interesting book from close friend.

としてしまうと、文法上正しくない文(非文)となってしまい、

文として成立しません。

 

つまり、形容詞は名詞を修飾してその名詞についての追加情報を与えるものですが、

*限定詞は、その名詞そのものの分類や性質などを表すもの、といえます。

*(メイン限定詞)

 

 

とりあえずは以上です。

もしまた追記したいことが見つかれば、追って更新していきたいと思います。

 

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