今回は、意外と知らない、間違えやすい
「too … to 構文/tough構文」での注意点についておさらいします。
目次
【too … to 構文】
「too ~ to 構文」の意味・使い方
「too ~ to 構文」とは、直訳すると「~するには、~しすぎている」という意味で、
つまり「~すぎて~できない」ということを表す表現です。
– He was too tired to cook dinner.
(彼は疲れすぎていて夕食も作れなかった)
– This cookie is too cute to eat!
(このクッキー可愛すぎて食べるのがもったいない!)
– That’s too good to be true.
(そんなうまい話があるか)
「too ~ to 構文」の注意点
この構文での注意点は
「主節の主語と同じものをさす不定詞の目的語は削除する」というルールです。
これはどういうことでしょうか?
例文)
✖ Ted is too dangerous to play with him.
○ Ted is too dangerous to play with.
○ Ted is so dangerous that you shouldn’t play with him.
(テッドは一緒に遊ぶには危険すぎる)
後ろにくる「to play with him」の目的語「him」は主語「Ted」を指しているので、
to..too構文の場合はこれを削除しなければなりません。
一方、「so..that構文」に置き換える場合は、「him」を省略することはできません。
書き換え問題などで、引っかかりやすいので注意が必要です。
その他の例文)
✖ My girlfriend is too eccentric to understand her.
○ My girlfriend is too eccentric to understand.
(私の彼女は普通じゃないので理解できない)
✖ Those cars are too expensive to buy them.
○ Those cars are too expensive to buy.
(それらの車は高すぎて買えない)
どれも後ろに目的語をとる”他動詞”が来ていますが、その目的語が主語と同じなので、省略されます。
「too ~ to 構文」の例外
文中に「for 人」が入ることによって、その「人」がその後ろに続くto不定詞の意味上の主語であるという感覚が強くなり、
後ろの目的語を省略しないで用いられることもあります。
例文)
○ That program is too boring for children to watch it.
→「That program is too boring」と「for me to watch it」がそれぞれ塊となるような感覚。
ただし、実際には下のように省略される場合が多い。
○ That program is too boring for children to watch.
【tough構文】
「tough構文」の意味・使い方
「tough構文」は「S + V + C(通常形容詞)+ to do」という構文です。
例文を見ると分かりやすいでしょう。
– That knife is dangerous to handle without care.
(あのナイフは注意しないで取り扱うと危険だ)
このように、「主語は~するには~である」という意味を表現する構文になります。
その他の例文)
– This filter is easy to clean.
(このフィルターは掃除しやすい)
– Those suitcases are light to carry.
(これらのスーツケースは軽くて持ち運びやすい)
「tough構文」の注意点
この構文でも、「too ~ to 構文」と同様、
「主節の主語と同じものをさす不定詞の目的語は削除」します。
例えば、
✖ This equation is difficult to understand it.
○ This equation is difficult to understand.
(→It is difficult to understand this equation.)
(この方程式は理解するのが難しい)
このように、もともとは動詞の目的語である名詞が主語になっているのが「tough」構文です。
主語と目的語が同じ(後ろの目的語を前に持ってきている)ので、後ろは削除されます。
また、この「tough構文」で使われる形容詞は何でもよいというわけではなく、通常
「難易度」「安全度」「快適度」などを表すものが多くなります。
その他の例文)
– This word is difficult to pronounce.
(この単語は発音するのが難しい)
– A house with a dog is risky to break in.
(犬のいる家は侵入するのが危険だ)
– This sofa is very comfortable to sit on.
(このソファーは座り心地がとても良い)
以上、「too to構文/tough構文」の注意点についてでした^^