今回は、TOEICなどで高得点を狙う際に要注意な
「thus + ing」と、「thus + to不定詞」について
おさらいしたいと思います。
また、文修飾の「thus」についてはこちら↓をご参照ください。
「thus」と「ing形」の意味・使い方
「thus」は接続副詞と呼ばれるもので、基本的には「副詞」になります。
後ろに「ing形」をとって、「thus + ing」となると、
前の文を受けて「このようにして~する、これにより~する、この結果~する」といった意味になります。
ただし、和訳する際には必ずしもこのような訳を入れる必要がない場合も多くなります。
例文を見ていきましょう。
例文
This can suppress the immune system, thus making people more susceptible to catching cold.
(これにより免疫システムが低下し、風邪をひきやすい状態になる)
→免疫システムが低下することによって、風邪をひきやすくなる
We will hire more staff by the next quarter, thus increasing the quality of care at the hospital.
(翌四半期までにスタッフを増員し、病院でのケアの質を上げていきたい)
→スタッフを増員することによって、ケアの質を上げる
People feel lonelier during the lockdown, thus becoming more vulnerable to romance scams.
(ロックダウンの間、より孤独を感じ、ロマンス詐欺に引っかかりやすくなる)
これらの例文から分かるように、
「thus」の前にある節が、「thus」以降の節の「理由」や「原因」「状態」になります。
「thus」と「to不定詞」の意味・使い方
「thus」は「ing形」だけでなく、後ろに「to不定詞」を取ることもあります。
しばしば接続詞の「and」を伴って「and thus to do」の形で使われます。
この形で使われるときは、通常前の節でto不定詞を使っており、並列のような構造になります。
意味は「ing形」の時と同じで、前にある「to不定詞」で表現している部分が
後ろの「to不定詞」の部分の「理由」や「原因」「状態」になります。
例文
The government plans to restrict the area and thus to protect nature.
(政府は該当エリアを規制することにより、自然保護を計画している)
The company has announced a new policy to increase the number of paid leaves, and thus to improve working conditions.
(会社は有給日数を増やして労働条件の改善を図る新しい方針を打ち出した)
Our target is to understand the most fundamental problems and thus to improve the quality of life.
(私たちの目的は、最も根本にある問題を理解することにより、生活の質を上げていくことです)
以上、「thus」の使い方でした。