今回は頻発する「thus」の間違いについと
「so」との違いについて
一緒におさらいしましょう。
「so」と「thus」は同じ意味?
日本語の「だから」「なので」「それで」「したがって」に相当するものとしてよく使われるのが
「so」や「thus」で、
基本的にはカジュアルな場合は「so」、
フォーマルなライティングの場合は「thus」(もしくは「therefore」)を用い、
同じ意味として用いることが出来ます。
また、それ以外にも
「so」=とても、そのように
「thus」=このように、たとえば
という意味でも用いられます。
「so」と「thus」の違いとは?
この2つの違いは、
「so」は副詞と接続詞という2つの品詞がある一方、
「thus」は副詞(より詳しくいうと接続副詞)しかありません。
したがって、副詞である「thus」は1つの文の中でそれぞれ独立した節と節をつなげることができません。
接続詞である「so」は、1つの文の中で独立した節動詞を結びつけることができます。
〇 The building got damaged, so a full renovation will be needed.
✖ The building got damaged, thus a full renovation will be needed.
(建物が破損したため、全面改修が必要です)
「thus」を用いる場合は、ピリオドやセミコロンで一度文を区切るか、
接続詞である「and」を「thus」の前に置く必要があります。
〇 The building got damaged. Thus, a full renovation will be needed.
〇 The building got damaged; thus, a full renovation will be needed.
〇 The building got damaged, and thus a full renovation will be needed.
「thus」の後ろには基本的にカンマを置きます。
ただし、一番下のように「and thus」の後ろのカンマはしばしば省略されます。
「thus」と「therefore」の違いとは?
「thus」と「therefore」は、日本語にするとどちらも「~なので」という意味で、
文章によってはどちらにも言い換えることが可能です。
ただし、実は意味に少しの違いがあります。
「thus」=「~の結果として」
「therefore」=「~の理由で」
2つの文章の関係性によって、使い分ける必要があります。
They lost their habitat. Thus, they are extinct.
She is a confident woman; therefore, she was elected as Head Chief.
また、
「therefore」を用いる際は「2つの文章の間に明確で理論的なつながりがある」ことが大切で、
そうでないと、やや不自然な響きになります。
その場合は「so」を使ったほうが無難でしょう。
また、「thus」は「therefore」よりも、より文語的で、
学術的な文章などで好んで用いられます。
「therefore」もフォーマルですが、「thus」よりはビジネスなどで一般的に用いられます。
「therefore」その他の接続副詞
この「thus」のように、
接続副詞と呼ばれるものは、同じルールが適用されます。
他の接続副詞についてはこちらをご参照ください↓↓
「thus」と「ing形」
「thus」とその後ろに来る「ing形」についてはこちら↓
その他の接続詞
その他接続詞については
こちらをご参照ください↓↓
以上「thus」についてでした。