先日新聞を読んでいて出てきたフレーズ
「none more so than …」
こちらをおさらいしたいと思います。
【none more so than】の意味
「none more so than ~」は直訳すると「~よりそうだったものはいない/ない」という意味で、
訳すときには「~の場合は特にそうである」「~が一番そうである」のように表現されると意味が明確になるかと思います。
少し分かりにくいかと思うので、例文を見てみましょう。
– All of my friends were surprised, but none more so than me.
(友達みんなはびっくりしていたが、私自身が一番驚いていた)
「none」は「誰も・どれも~ない」という意味の代名詞で、
「so」はここでは「was surprised」と表しますので、
「私よりもっと驚いた人は誰もいない」という意味になるのですね。
なので、「特に私が一番驚いた」といっても意味は同じになります。
通常は主節のうしろに、「but」などの接続詞を伴って使われることが多くなります。
【none more so than】例文
では、例文をいくつか見ていきましょう。
– Everyone needs to be loved. None more so than children.
(皆が愛されるべきだ。特に子供たちはそうである)
– There were many attractive cars at the show, but none more so than Lambos.
(ショーには魅力的な車がたくさんあったが、その中でもランボルギーニが一番だった)
– The pandemic brought us lots of changes, and none more so than how we work as employees.
(コロナは沢山の変化をもたらしたが、特に働き手としての働き方が変わったのだった)
【no more … than】の意味
さて、よりアレンジの利く「no more … than」という表現もあります。
こちらは「no more ~ than A」で、「Aと同じくらい~でない」「~でないのはAと同じ」という意味になります。つまり両方を否定しています。
例えば、
– Tom is no more decent than Greg.
(トミーもグレッグと同じくらいまともじゃない)
「no more」は「それ以上~ない」という意味なので、
グレッグはまともじゃないけど、トミーもグレッグ以上にまともというわけではない、
つまり、トミーもグレッグも両方同じぐらいまともじゃない、
という意味になります。
ここでも、「no more so than」といえば「~は特にそうである」となります。
– The cost of living is getting higher and higher across the nation, and no more so than in New York.
(国内の生活費はどんどん高くなっており、ニューヨークは特にそうである)
こちらは、後半の節で下記のように
「, and(the cost of living is) no more so than…」
が省略されている状態ですね。
【no more … than】の例文
– You are no more mature than I am.
(君だって僕と同じくらい未熟じゃないか)
– The weather has been boiling hot recently, and no more so than on Friday.
(このところは酷暑で、特に金曜日はひどかった)
– Drinking does no better than smoking.
(飲酒も喫煙と同じくらい良くない)
以上です^^