「that」は非常によく使われる単語ですよね。

それは「that」は色々な使い方がされるからです。

しかし、一番やっかいなものが、

名詞の後にくる関係代名詞、関係副詞、同格のthat・・・

一体何が違うのか、整理していきたいと思います。

 

関係代名詞・同格・関係副詞の【that】の違い

 

まず、それぞれの例文を見て違いを確認しましょう。

 

He likes the school that I recommended.(関係代名詞)

I heard the news that a new school open here.(同格の接続詞)

This is the school that my son goes.(関係副詞)

 

さて、この違いが分かりますでしょうか?

違いを簡単にまとめると、以下のようになります。

 

関係代名詞の「that」=that以降の節は不完全文

同格(接続詞)の「that」=that以降の節は完全文

関係副詞の「that」=thatが「前置詞+関係代名詞」の役割をするもの。

 

つまり、that節の中に主語や目的語が欠けていれば、関係代名詞であり、

that節に欠けているものがない完全文であれば同格の接続詞

that節の中に主語・目的語は欠けておらず、

先行詞がthat節にとって副詞(句)で、前置詞が必要なものが関係副詞となります。

 

まだ分かりにくいかと思うので、

それぞれを詳しく説明したいと思います。

 

関係代名詞の「that」の使い方

 

関係代名詞の「that」は、接続詞と代名詞の役割を兼ねるもので、

先行詞を修飾し、その先行詞がthat節の主語もしくは目的語となっているものを指します。

先行詞は人・物どちらも取ります。

 

まず例文を見てみましょう。

The teacher that came from Canada teaches my daughter.

(カナダから来たその先生が私の娘を教えています)

→「the teacher」は「that節」の主語=主格の関係代名詞

 

The teachers that we trained here will teach English at kindergartens.

(ここで訓練をした先生は幼稚園で英語を教えます)

→「the teacher」は「that節」の目的語=目的格の関係代名詞

 

このように、先行詞がthat節の中で主語か目的語となっているのが関係代名詞になります。

 

同格の接続詞の「that」の使い方

 

同格の「that」は接続詞で、先行詞とthat以降の節をつなげるものです。

接続詞であるため、後ろには完全文がきます。

また、「~であるという~」という意味で用いられるため、

先行詞は「news, story, fact, evidence, idea, impression, chance, risk, dream」などの

抽象名詞”に限られます。

 

例文を見てみましょう。

Yoko broke the news that she will return to Japan next month.

(洋子は来月日本に帰国するという知らせを発表した)

 

They have the evidence that Jose did it.

(ホゼがやったという証拠を彼らは握っている)

 

The chance that you will pass that exam is almost zero.

(君がその試験に受かる可能性はほぼゼロだよ)

 

どれも、thatの後ろは完全文であることが見て取れると思います。

これが同格の接続詞になります。

 

関係副詞の「that」の使い方

 

関係副詞の「that」は、関係副詞である「when, where, why, how」の代わりに用いられるものです。

接続詞と副詞の役割を兼ねます。

「that」以降は一見完全文のように見えますが、先行詞である副詞が欠けている状態です。

 

どういうことかというと、

This is the school that my son goes.

を2つの文に分けてみると、

This is the school. And my son goes there.

となります。

「that」は「And」(接続詞)と「there」(副詞)の役割をしているわけです。

 

これを通常の「関係代名詞」を使って表現すると、

This is the school which my son goes to.

This is the school to which my son goes.

となります。どちらも同じです。

「my son goes the school」とは言えません。

「go」は自動詞であり、「the school」という名詞は目的語ではないので、

前置詞を付けて副詞とする必要があります。

 

この「前置詞+関係代名詞」の代わりに使われるのが

関係副詞のthatということになります。

 

では例文を見てみましょう。

The day that you were born was the happiest day of my life.

(あなたが生まれた日が人生で一番幸せな日だった)

→ You were born on the day.

 

Can you tell me the reason that you are not applying to the college?

(大学に出願していない理由を教えてくれる?)

→ You are not applying to the college for the reason.

 

I don’t like the way that he treats people.

(彼の人の扱い方が好きじゃない)

→ He treats people in the way.

 

 

以上、3つの異なる「that」でした。

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