今回は基本中の基本、
【動詞の現在形】について、おさらいしたいと思います。
「現在形」の意味するところ
現在形とは、動詞の原形(もしくは三単現)で表し、
時制としては「現在」を指します。
しかし、実はこの「現在」というのは「今この瞬間」を表すわけではありません。
今この瞬間を表すのは「現在進行形」です。
では「現在形」は何を指すかというと、
「いつも~だよ」「通常~だよ」という
継続的・習慣的・恒常的なことを述べているのです。
動作動詞の現在形
「動作動詞」とは、その名の通り「動き」を表す動詞です。
run、jumpなど目に見える動きや、目に見える変化を表します。
この「動作動詞」を「現在形」で用いる時は、
「今この瞬間」のことを言っているのではなく、
「いつも~だよ」「通常は~だよ」という習慣的なことを表します。
例えば、
– I play the piano. (私はピアノを弾きます)
といえば、
「今まさにピアノを弾いている」わけではなく、
「自分はピアノが弾ける、自分は日常的にピアノを弾く」ということを表しています。
他にも
– I go to school by bus. (バスで学校に行きます)
といえば、
「今バスに乗って学校に行くところ」という意味ではなく、
「いつもバスに乗って学校に行く」ということを表します。
このように、動作動詞の現在形は「今~する」という意味ではなく
「いつも~する」という意味である点に注意しなくてはなりません。
状態動詞の現在形
「状態動詞」とは、be動詞やhave、likeなど
その動詞自体がそもそも持続的な性質や状態を表す動詞です。
例えば、
– I have a pen.
といった時、その瞬間だけペンを所有しているわけではないですよね。
昨日も持っていたし、1か月前も持っていたし、
多分これからも持っていることでしょう。
また、
– I like cats.
といえば、今この瞬間だけネコが好きという意味ではなく、
昨日も好きだったし、明日も好きであることでしょう。
このような持続的な意味を表すのが「状態動詞」です。
ですので、この「状態動詞」を現在形で使うときも、
「今この瞬間」その状態であるという意味でなく、
継続的・恒常的にその状態である、過去から未来にかけてその状態にある、
ということを表すのです。
逆に、上記の理由で状態動詞は現在進行形にすることができません。
動作動詞、状態動詞どちらにしても
現在形では「今この瞬間」を指していない、という点に留意しましょう。
例文
色々な例文で感覚をつかんでいきましょう。
– I eat raw fish.
(私は生魚を食べるよ)←習慣
– She studies medicine.
(彼女は医学部です)←恒常的状態
– It takes 40 minutes to get to work.
(会社まで40分かかります)←いつも~だ
疑問文や否定文でも、現在形では同じく習慣的・継続的なことを表します。
– Does your child play computer games?
(お子さんはゲームをしますか?)←習慣
– How many books do you read in a month.
(一ヶ月に何冊本を読みますか?)←通常
– She doesn’t like children.
(彼女は子供が好きでない)←性質
– I don’t buy vegetables at the supermarket.
(スーパーでは野菜は買わない)←習慣
以上。