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日本語で「いくつか」というとき

英語では「some」や「several」

はたまは「a few/ a little」なども使えますが、

これらはどう違うのでしょう。

「いくつか」っていくつ?

日本語で「いくつか」という時、

それは不特定の複数をさしていますので、2つの時もあれば

5つ、8つの時もあるでしょう。

英語では

  • a few = 2~3(もしくはそれ以上)
  • some =完全に不特定の数(1以上)
  • several =a few 以上、a lot 未満(3以上のいくつか)

となっています。

ちなみに、上は可算名詞の場合の数で、

不可算名詞の場合で「いくらか」と表したい時は「some」を用います。

それぞれのニュアンスの違い

下記の例文を見てみましょう。

a few

A few employees in this company have complained of sexual harassment.

(この会社の何人かの従業員がセクハラを訴えた)

この文での「a few」は、何人でしょうか?

例えばこの会社が社員30人ほどの会社であれば、「2~3人」を表している可能性が高いでしょう。

もしこの会社が社員1万人ほどの会社であれば、「10人以上」人くらいを指していてもおかしくありません。

全体数に対して、「少しの数」を表すのが、この「a few」になります。

some

Some employees in this company have complained of sexual harassment.

(この会社の従業員の中には、セクハラを訴える者もいた)

「some」というのは、ぼんやりとしたまとまった数や量を表しています。

ですので、上の文では「会社の中にある程度の割合で」といったニュアンスになります。

それが1%なのか5%なのか10%なのかは分かりません。

こちらも母数によって示唆する数は変わります。

ただただ「ぼんやりと」そういう人たちが複数いる、ということを述べています。

several

Several employees in this company have complained of sexual harassment.

(この会社の数名の従業員がセクハラを訴えた)

この「several」も、母数によって数は変わります。

基本的には3以上の数字で、30人の会社であれば「4~7人」の場合もあるし、

1万人の会社なら「10人以上」の場合もあるでしょう。

「a few」との違いは、「several」のほうが数的に大きいということ。少なくとも3以上を示唆していることです。

「some」との違いは、「several」はその1つ1つ、個人個人を具体的に思い描いている、という点です。

実際に何人のどんな従業員がセクハラを訴えているか、発話者の頭の中には具体的な情報がある、というニュアンスになります。

違いまとめ

  • 「a few」は「全体に対して少しの」いくつか
  • 「some」は「1以上の」抽象的ないくつか
  • 「several」は「3以上」の具体的ないくつか

その他

a number of

「a number of」は「いくつかの」という意味と「たくさんの」という意味があります。基本的に「3以上の数全て」を表しているようです。

「several」と同じニュアンスで具体性があり、さらに「several」よりもフォーマルな表現になります。

– We offer a number of exciting experiences for our guests during the summer season.

(夏の間、お客様に楽しんでいただける複数の体験をご用意しております)

通常、「a number of something」はその数を強調したいのではなく、用意している”具体的な体験”がありますよ、ということを強調したいのです。

逆に言えば、実際の数が多いか少ないかは、このフレーズから読み取るのは難しいと言えます。

a couple of

「a couple of」は「a few」とほぼ同じで、「少しの、2,3の(3,4の)」という意味です。

もともと「couple」は「2つの」という意味ですので、

こちらは母数が大きくなっても、5以上の数を表すことはまれです。

時間や年月などの前で用いられることが多いのも特徴です。

a couple of days 数日

a couple of hours 数時間

– I need to finish a couple of things first.

(先に少し片づけなきゃいけないことがあるのよ)

quite a few

間違えやすいのが「quite a few」という表現です。

日本語では「割と多くの、相当数の、少なくない数の」という意味になります。

ちなみに、「quite a bit」「quite a lot」も同じ意味になります。

なぜこのような意味になるかというと、「quite」には「かなり」という意味と、

まったく~というわけではない」という意味があるからなのです。

Quite a few towns are still under lockdown.

(相当数の町がまだロックダウンしている)

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