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今回は「I’ll go first」に関する個人的考察です。

「I’ll go first」は「先帰るね」ではない

10年ほど前の話で恐縮ですが

当時の英語の先生(オーストラリア出身)は

「帰る時に「I’ll go first」っていう人がいるけど、これはおかしい。

じゃぁ誰が2番なの?って話」といっていた。

 

この話は香港での話で、ここでいう「人」というのは

中国人他、中華圏一般の人を表している。

 

なぜなら、彼らはいつも帰る時に「I’ll go first」というのである。

日本でも、「お先に失礼します」「先帰るね」は

よく言うし、いやむしろ日本人のほうがその辺の礼儀はしっかりしていると思うかもしれないが

個人的には中華圏の人の「先帰るね」の声掛け率はすさまじく

なぜかそこだけはきっちり律儀に言って帰るのである。

 

しかし、である。

 

「I’ll go first」の意味は「私が最初に行きます」「私が1番に行きます」なので、

例えばゲームなどをしていて、誰が1番か決める時、

その他グループの中で順番を決める時や、

「さぁ皆さん発表してください。誰から始めますか?」と言われて

「じゃぁ自分から行きます!」という時などに、

「I’ll go first」と使うものなのです。

 

「先に帰るね」は「I’ll go ahead」「I’m leaving now」

飲み会で先に帰る時、会社を出る時、

授業始まるからもう行くねって時などの

「先に帰るね」「先行くわ」「お先~」と言いたい時は、

– I’ll go ahead.

– I’m leaving now.

などと表現します。

 

– I’d better go now.

– I’ve got to go. (I gotta go)

– I should leave.

なんかも使います。

こちらは「もう行かなきゃ」というニュアンス。

 

アニメの字幕で見た「I’ll go first」

しかし、先日日本アニメを英語字幕付きで見ていた時のこと、

日本語の「先行くわ」(←「先に部屋に戻るわ」の意味の時)が、なんと「I’ll go first」となっているではありませんか!

私の中では戦慄が走りました。

それは違うだろ!と。

しかし、しかしです。

ネイティブ先生が話していたのはもはや10年前、

その間中国人、また中華圏の勢力は爆発的な勢いで強まったのであります。

英語の「Long time no see」(久しぶり)が中国語から来ているというのは有名な話で

英語としての文法はめちゃくちゃだけど、彼らが使ってるうちに

英語でもフレーズとして定着してしまったのです。

したがって「I’ll go first」も同様に英語圏でも市民権を得始めている、

という可能性もなくはない、、、のか?

 

でも違うよ

とまぁ、勝手に上記のような考えがぐるぐるしていたのですが、

その後、他の英訳も結構ボロボロなのを発見し、

「こいつ、つまみ出してやりますか?」

「Should we give him some food?」(こいつに何か食べ物あげますか?)

になっていて(ツボッた)

まぁ、察したところであります。(もっといい翻訳家いないのかいNetflix)

 

というわけで、今後の「I’ll go first」の行方に留意しつつも、

とりあえず今のところは、

日本人の皆さんにはくれぐれも「お先に」には

「I’ll go first」は使わないよう、お願い致します。

 

 

動画はこちら↓

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