「名詞の形容詞的用法」って何のこと?と思う方もいるかもしれませんが、
実は日常的に非常によく使っている、
「名詞で名詞を修飾する」ことをいいます。
目次
「名詞の形容詞的用法」とは
「名詞の形容詞的用法」とは「名詞で名詞を修飾する」こと。
つまりどういうことかというと、名詞Aを名詞Bの前に置くことで、名詞Aは名詞Bを修飾する形容詞の役割を果たすのです。
例を見ると分かりやすいでしょう。
例えば
– tomato soup トマトスープ
– a cat bed 猫用ベッド
のように、名詞と名詞をそのままつなげて使うものです。
一つの名詞のように使える、とても便利な使い方です。
「名詞の形容詞的用法」の基本ルール
この「名詞の形容詞的用法」には基本ルールが一つあり、それは
一般的に、修飾する方の名詞が『単数形』となる
というものです。(一部例外もあり)
例を見ていきましょう。
– a pet shop (ペットショップ)
– a pencil case (筆箱)
– a book shelf (本棚)
– a movie theater (映画館)
これらを見て分かる通り、
沢山のペットを売っていても「a pet shop」
鉛筆が一本だけということはありえないけれど「a pencil case」
本棚は沢山の本のためにあるけれど「a book shelf」と表し、
「a pets shop」「a pencils case」「a books shelf」「a movies theater」のように表すことはありません。
基本的には、修飾する側の名詞は「単数形」となります。
例えば、複数形で使うことが多い名詞や、通常は複数形で用いられる複数名詞なども
このルールに当てはまることが多くなります。
例)
– a toothpaste (歯磨き粉)
– a shoe factory (靴の工場)
– a trouser clip (ズボンの裾止め)
など。
「名詞の形容詞的用法」よく使われるものは?
「名詞の形容詞的用法」では、大きく分けて5つのカテゴリーがあります。
①時間を表す
– winter holidays (冬休み)
– a summer dress (夏用ワンピース)
– morning coffee (朝のコーヒー)
– Wednesday classes (水曜日の授業)
②場所を表す
– Tokyo branch (東京支店)
– a town magazine (タウン誌)
– a country road (田舎道)
– a garden chair (ガーデンチェア)
③目的を表す
– soccer shoes (サッカーシューズ)
– a hair dryer (ドライヤー)
– an audio recorder (音声録音機)
– a laundry machine (洗濯機)
④種類や材料を表す
– an English teacher (英語教師)←英語の先生
– a love song (ラブソング)←愛の歌
– rubber bands (輪ゴム)←ゴムの輪っか
– a plastic bottle (ペットボトル)←プラスチックのボトル
⑤どのようなものか様態を表す
– a mermaid dress (マーメイドドレス)←マーメイドのようなドレス
– a baby carrot (ミニ人参)←赤ちゃんみたいに小さい人参
– an elephant city (巨大都市)←増のように巨大な街
– the mother country (母国)←母なる国
「名詞の形容詞的用法」の例外
「名詞の形容詞的用法」の基本ルール「修飾する方の名詞は『単数形』」には
例外がまれにあり、これがやっかいです。
正直その単語単語で覚えるしかないと思われますが、
基本的には「内容上、複数形のほうが正しいと思われる」場合に複数形のまま使うことが多いようです。
例)
– a sports car / sports shoes (スポーツカー、スポーツシューズ)
– a teachers college (教員養成学校)
– a glasses case (メガネケース)
– a friends gathering (友人との集い)
など。
以上、
名詞がつながってるけど、何でかな?と思ったら、
この用法だったな、と思い出して下さいね^^