今回は、これまた最頻出と言っても良い単語
「often」の使い方、置く位置についておさらいしたいと思います。
目次
「often」の意味・類義語
「often」は「よく」「しばしば」「頻繁に」などを意味する、
動作などの頻度を表す副詞、になります。
類義語としては、「regularly」「usually」「repeatedly」などが挙げられます。
同じく頻繁さを表す副詞は色々ありますが、頻度の高さとしては
always(いつも/100%) > usually(普段は/90%) > normally(普通は/80%)> often(よく/70%) > sometimes(ときどき/50%)
という順になります。
「often」を置く位置
「often」は副詞ですので、基本的にはどこにでも置けるのですが、
それでもある程度”よく置かれる場所”のルールがあります。
これらのルールは必ずそうでないと文法的に間違い、と言うものではなく、
より一般的、より自然に使われる位置、になります。
では見ていきましょう。
1一般動詞の前
まず基本は「一般動詞の前」です。通常、主語と一般動詞の間に置かれます。
– I often go to the library.
(私はよく図書館へ行きます)
– We often spend our weekends at the beach.
(私たちはよくビーチで週末を過ごします)
2be動詞の後ろ
「be動詞」がくる場合は、通常そのすぐ後ろに置きます。主語+be動詞+often の順になります。
– He is often careless.
(彼はしばしば慎重さに欠く)
– She is often called “a new queen of the break-up song”.
(彼女はよく「失恋ソングの新たな女王」と呼ばれている)=受動態
3助動詞の後ろ
「can / may」などの助動詞がある場合は、通常助動詞の後ろに置かれます。
主語+助動詞+ often +動詞、の順番です。
– These diseases can often be fatal.
(これらの病気はしばしば命にかかわり得る)
– You may often find this word on formal documents.
(公的な書類でしばしばこの言葉を見つけることがあるでしょう)
4文末
「often」は文末でも使われます。疑問文や否定文でよく使われるほか、
「very」や「quite」を伴って強調される場合にも、文末に置かることが多くなります。
– Do you go there often?
(そこによく行きますか?)
– My kid spills his drink very often.
(うちの子はよく飲み物をこぼす)
5文頭
「often」は文頭に置くこともできます。ですが、置かれる頻度としては一番低い場所です。
ややフォーマルな印象を与えたり、少しの驚きを表す時などがあります。
また文末と同様に、「very」や「quite」などの強調の副詞がつくと、しばしば文頭に来ます。
– Often she falls asleep sitting on the chair.
(彼女はよく椅子に座ったまま眠り込んでしまう)
– Quite often we talked about our future.
(私たちはしょっちゅう将来について語り合った)
6疑問文では
疑問文でよく使われるのが「how often ~?」という頻度を問う文です。
その他の疑問文では、文末に置かれることが多くなります。
ただし、「一般動詞の前、be動詞の後ろ、助動詞の後ろ」に置くことも出来ます。
– How often do you cook?
(どれくらいの頻度で料理をしますか?)
– Do you come here often?
(ここにはよく来るの?)
7否定文では
否定文では文末に置かれることが多くなり、文末では「very」や「quite」をしばしば伴います。
– We don’t eat out often.
(私たちはあまり外食しない)
– I don’t use my computer very often.
(自分のパソコンはあまり使わない)
8進行形と受動態
進行形や受動態では、通常「be動詞」と「一般動詞」の間に置きます。
また、「often」を「進行形」と一緒に使う場合は、
「何度も繰り返される行動/状態」を強調し、
「今~しているところだ」や「これから~する予定だ」という意味では使われません。
– He is often standing in front of that shop.
(彼はよくその店の前に立っている)
– They were often complaining about their salaries.
(彼らは給料についてしょっちゅう不満をこぼしていた)
– Those issues are often overlooked.
(こういった問題は見過ごされがちだ)
– This case was often picked up as a good example.
(このケースは、良い事例としてしばしば取り上げられた)
9完了形では
完了形では、通常「have/has/had」のすぐ後ろに置きます。
– I have often thought the system needs improvement.
(そのシステムは改善が必要だとしばしば考えていた)
完了形の受け身でも、「have」と「been」の間に置くのが、より一般的です。
– She has often been criticized on social media.
(彼女はSNS上でしばしば批判を受けてきた)
「often」を含む慣用表現
ネイティブの間でよく使われる慣用表現は、使うことが出来るとグッとレベルが上がりますね。
ここでは、よく使われる2つをご紹介します。
every so often:ときどき
「every so often」は文字だけ見ると、oftenが強調されて「しょっちゅう」のような意味だと間違えてしまうこともあるのですが、
これは「sometimes」と同じ意味で、「ときどき」という意味になり、「しばしば」ではなくなります。
また、ニュアンスとしては、1ヵ月に一回だったり、半年に一回だったり、
「定期的にではあるが、その間の間隔が長めである」ということを表します。
– My uncle comes to me for money every so often.
(伯父さんは時折お金をせびりに来る)
– Every so often, I went fishing with my father.
(ときどき、父と釣りに出かけた)
all too often:悲しいほど頻繁に
「all too often」は、何か悲しいことや悪いことが、必要以上に起こる時に使われます。
「only too often」と言われることもあります。
– Child abuse happens all too often.
(児童虐待は悲しいほど頻繁に起きている)
– All too often, these people face racism.
(これらの人々は残念なほど頻繁に人種差別に直面する)
以上、「often」についてでした^^