TOEICなどで、この「Granted」に遭遇したことはありませんか?

こちらはやや上級英語といえる表現なので

忘れないようにおさらいしましょう。

 

動詞の「grant」の意味、用法

 

文頭にある「granted」は、動詞「grant」の過去分詞形が副詞や形容詞的に用いられているものです。

では、まずその元となる動詞の「grant」の意味と使い方を見てみましょう。

 

意味:大きく以下2つ

① 承認する、許す、与える、かなえる

② ~であると認める、人が言うことを認める

 

例文:

He granted me a job interview.

(彼は私に面接を受けさせてくれた)

 

The US granted the family temporary asylum.

(アメリカはその家族に一時的な亡命を承認した)

 

It is hard, I grant you, but definitely worth to do it.

(確かに君の言う通り、きついけど、やる価値はあるよ)

 

副詞「granted」の意味、用法

 

上でも述べたように「granted」は動詞「grant」の過去分詞形がそのまま副詞・接続詞になったものです。

副詞の場合は、文全体または節全体を修飾する「文副詞」として用いられます。

また後ろに「that節」を伴う場合は「接続詞」として使われます。

 

意味・用法:

副詞的用法:

「~であることは認める」「確かに~であるが」といった意味になる。

文頭に置いて文全体を修飾。すぐ後ろにカンマを伴う

しばしば「but」を後ろに伴って「確かに~だが、~だ」のような形で使われる。

 

例文)

Granted, it was unfair, but there was nothing those people could do to the government.

(確かに不公平ではあったが、市民は政府に対してなすすべがなかった)

 

Granted, the food was delicious, but the service was not superb.

(料理はおいしかったことは認めるが、サービスはそこまでではなかった)

 

Granted, she was beautiful.

(確かに彼女は美しかった)

 

接続詞的用法:

「仮に~だとしても」「~とはいえ」などの意味になる。

「接続詞」として使われるため、後ろの節には何も接続詞が付いていない点に注意。

「that」が省略されることもあるが、カンマなしで後ろに節が来たら接続詞とみて良いだろう。

仮定(譲歩)を表すが、仮定法のように現在のことに過去形を使ったりはしない

 

例文)

Granted that she is not a native speaker, she speaks really good English.

(もしネイティブスピーカーではないとしても、彼女は非常に流暢な英語を話す)

 

Granted that they are still underage, no one should be left behind.

(仮に彼らが未成年だとしても、誰も取り残されるべきじゃない)

 

Granted that the test should be reliable, is it really necessary to go through all the procedures?

(検査は信頼できるものでなければならないにしても、全ての手順をパスする必要が本当にあるのか?)

 

返事:

単独で返事として使う場合もあり、その場合は「確かに/だよね」のような意味となる。

 

A: You shouldn’t have cheated.

B: Granted.

A(浮気しなきゃよかったのに)

B(だよね)

 

 

以上です^^

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