今回は、少々トリッキーな「地下鉄」についておさらいしましょう。

 

「subway」と冠詞

 

「subway」はアメリカ英語で「地下鉄」を表します。

(イギリス英語では「underground」)

 

私たちは通常乗り物を表す時は

I will take a taxi.(タクシーで行くよ)

We took a bus.(バスで行ったよ)

のように、不定冠詞の「a」を付けることが多くなります。

(特定もしくは既述の場合は「the」をつける)

 

しかし、「subway」の場合は、基本的には常に定冠詞の「the」をつけます

 

✖ You can take a subway to Tokyo station.
〇 You can take the subway to Tokyo station.

(東京駅まで、地下鉄で行けますよ)

 

なぜ「the」を付けるのか

 

では、バスやタクシーなどと違い「地下鉄」はどうして定冠詞をつけるのでしょうか?

 

それは、「地下鉄」の意味を調べるとわかります。

 

「地下鉄」とは「地下鉄道」の略で、

「鉄道」とは「レールを敷いて、その上に列車を走らせ、人や貨物を運ぶ陸上交通機関・交通システム」を表します。

つまり、「地下鉄」とは電車の1つ1つを表しているのではなく、

その都市やエリアにある鉄道という交通システム全体を表しているのです。

 

英英辞典で「subway」を引いてみても、

「a railway system that runs under the ground below a big city」

(大都市の地下を走る鉄道システム)

となっているのが分かります。

 

つまり、

「take a bus」や「take a taxi」では「個々の乗物」を表している為

複数あるうちのどれか1つ、を表す不定冠詞の「a」をつけて、

「どれでもいいけど、どれか1台」となりますが、

鉄道システムはそもそもその都市に1つしかない(その全体を表すので)

「take a subway」とは言えない(複数あるうちのどれか1つではない)のです。

 

不定冠詞「a」を使うなら

 

✖ You can take a subway.

〇 You can take a subway train.

 

不定冠詞「a」を付けるなら、後ろに「train」などを付けます。

「train」はバスなどと同じで、「電車」という「乗り物」を表しています。

 

他にも、「subway」の後ろに名詞が来ていれば、「a」が付くことがあります。

これは「subway」ではなく、その後ろの名詞に「a」が付いています。

 

a subway platform (地下鉄のホーム)

a subway station (地下鉄の駅)

a subway turnstile (地下鉄の改札)

 

以上、地下鉄と冠詞についてでした。

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