今回は、よくある「to不定詞」と「ing形」の違いについて

少し違う観点についておさらいしたいと思います。

 

「to不定詞」と「-ing」の2大ルール

 

動詞には、後ろに「to不定詞」を取る動詞と、「-ing」を取る動詞がありますね。

また、両方を取ることが出来る動詞もあります。

 

一般的に、この2つには大きく分けて「2つのルール」があります。

 

ルール①

「to不定詞」=未来志向、これから起こること

「-ing形」=今すでに起こっている、もしくは繰り返し起こること

 

このルールから、

「これからすることに意識が向かっている」動詞は「to不定詞」

e.g. 「want to」「hope to」「decide to」「expect to」

 

「その時起こっていることに意識がいく」動詞は「ing形」

e.g. 「enjoy」「admit」「mind」「finish」

となります。

ルール②

「to不定詞」=やろうと思っていること、肯定的

「-ing形」=やらない、やるか分からない、否定的

 

このルールから、

主に「これからやろうと思っている」動詞は後ろに「to不定詞」、

e.g. 「hope(望む)」「decide(決める)」「expect(期待する)」「want(したい)」など

 

「やらない、やめる、やるか分からない」動詞は後ろに「ing形」

e.g. 「finish(終わる)」「dislike(嫌いだ)」「avoid(避ける)」「give up(諦める)」「postpone(延期する)」

 

をとることが多くなります。

 

 

「to不定詞」と「-ing形」両方取る場合のニュアンスの違い!

 

さて、「to不定詞」と「-ing形」両方取る動詞のほとんどは、

どちらもほぼ同じ意味で使われます。(「remember / stop / try」などのごく一部を除く)

 

例えば、

start to read a book

start reading a book

は、どちらも同じ意味です。

 

しかし「like」については、

後ろに「to不定詞」が来るか、「-ing形」が来るかで若干のニュアンスの違いがあるようです。

以下、ケンブリッジ辞典から抜粋致します。参照

 

「-ing形」=その動詞の行為自体や過程が強調される

「to不定詞」=その動詞が習慣や嗜好、もしくはその行為の結果が強調される

 

 

例文で見てみましょう。

 

I like reading mystery novels.

(ミステリー小説を読むのが好きだ)←読むという行為が好きだ、

読んでいる最中・過程が楽しい、というニュアンス

 

I like to read a book at night.

(夜に本を読むのが好きだ)←それが習慣や嗜好であるというニュアンス

例えば、夜に本を読む習慣があるとか、本を読むという嗜好があるんだということを表したい時に

こちらのほうが好まれる傾向。

 

ただし、ほとんどの場合はこのような細かいニュアンスの違いは認識されずに

両方同じ意味として使われますし、あまり気にする必要はありません。

イギリスでは「ing形」、アメリカでは「to不定詞」がより一般的という傾向はあるようです。

 

「love」「prefer」「hate」なども基本的には同じルールが適用されるようですが、

 

・「prefer」は「嗜好」を表すため、後ろに「to不定詞」を取ることが多い。

・「love」「hate」はどういうわけか「ing形」を取ることが多い。

・イギリスでは「ing形」、アメリカでは「to不定詞」がより一般的。

 

となっています。

 

ネットで検索すると「prefer」は「ing形」だと繰り返される動作を表すという説明も見られるのですが、

”「prefer doing」は繰り返しの動作、「prefer to do」は一回の動作”という違いは基本的にはないようです。

構文によって使い分けはされますが、意味においてはほとんど違いがないと言えるようです。

 

 

以上、likeと後ろに来る動詞についてでした。

 

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