今回は副詞「always」について、おさらいしたいと思います。

「always」は置く場所によって意味が変わることもあり、

どこに置くかには注意が必要です。

 

「always」の意味と時制について

 

「always」は、「いつも、常に、必ず」などを意味し、

下記のような頻度を表す副詞の中で、一番頻度が高いことを表す副詞になります。

always(いつも/100%) > usually(普段は/90%) > normally(普通は/80%)> often(よく/70%) > sometimes(ときどき/50%)

 

時制によって、「今までずっと」「これからもずっと」「しょっちゅう」などの

意味でも用いられます。

 

「always」と現在形・過去形

 

現在形とともに用いられるときは、「いつも、常に」という意味です。

 

His sister always has pancakes for breakfast.

(彼の妹は朝食にいつもパンケーキを食べます)

 

My mother always said, “sharing is caring.”

(母はいつも「分け合うことが大切だ」と言っていた)

 

「always」と完了形、または過去形

 

完了形とともに使われる場合は、「以前からずっと、前々から」という意味になります

会話などでは単純過去形でも、この意味で用いられることがしばしばあります。

 

Anna’s always wanted to become a singer.

(アナは以前からずっと歌手になりたいと思っていました)

 

I always knew he was a liar!

(彼は嘘つきだってずっと前から思っていたわ!)

 

「always」と未来形

 

未来形とともに用いられるときは、「これからもずっと」「永遠に」という意味になります。

 

I’ll always remember you.

(ずっと君のこと忘れないよ)

 

We are and will be always your friends.

(私たちは今もこれからもずっとあなたの友達だよ)

 

「always」と進行形

 

進行形と使われるときは、「頻繁に起こる」ことをより強調した言い方になるため、

あまり良くないことや問題だと思われることに対して使われることも多く、

日本語の「しょっちゅう」「~ばかりしている」といったニュアンスに近くなります。

 

John is always complaining about the weather.

(ジョンは天気について不満ばかり言っている)

 

もちろん、必ずしもネガティブなニュアンスではなく、

ポジティブな意味で使われる場合もあります。

 

Emma is always helping people.

(エマはいつも人助けをしている)

 

それでは、「always」を置く位置についてみていきましょう。

 

「always」を置く位置(通常の場合)

 

「副詞」は基本的に文のどこにでも置ける、というのが一般的な認識ですが、

実はそれぞれの副詞によって、「良く置かれる場所」は細かく違ってきます。

 

まずは“一般的な、通常「always」を置く位置”は、下記のようになります。

 

① 一般動詞の前

 

最もよく使われるのが、この「一般動詞の前」という位置かと思います。

主語と一般動詞の間に置きます。

 

Aya always brings her own bottle.

(アヤはいつもマイボトルを持ってくる)

 

His smile always makes me happy.

(彼の笑顔はいつも私を幸せな気持ちにしてくれる)

 

② be動詞の後ろ

 

「be動詞」の場合は、そのすぐ後ろに置きます。

(※完了形や助動詞がある場合を除く)

 

Mr. Brown is always open to new ideas.

(ブラウン先生はいつも新しいアイデアに対してオープンだ)

 

There are always a lot of people at the city library.

(公共図書館はいつも人でいっぱいだ)

 

③ 完了形では「’have’と過去分詞の間」

 

現在完了形や過去完了形と一緒に「always」を使う場合は、

「have / has / had」のすぐ後ろに「always 」を置きます。

 

I have always loved his music.

(昔から彼の音楽が大好きなの)

 

Frankie has always dreamed of becoming a teacher.

(フランキーはずっと教師になりたいと思っていた)

 

★注意点★

「have」が「持つ」などの動詞として使われている時は

「always have」となります。

 

He always has his own opinions.

(彼はいつも自分の考えを持っている)

 

④ 受動態では「be動詞と過去分詞の間」

 

受動態(受け身)の文では、「be動詞」と「過去分詞」の間に「always」を置きます。

ただし、完了形の場合は「have/has/had」の後ろ、助動詞がある場合もその直後になります。

 

It was always considered dangerous.

(それは常に危険であると思われていた)

 

Everything I said was always twisted.

(私の言うことは全て捻じ曲げられていた)

 

The author has always been criticized.

(その作家は常に批判を受けてきた)

 

We promise this kind of report will always be taken seriously.

(このような報告は真摯に受け取らせて頂きます)

 

⑤ 進行形では「be動詞と現在分詞の間」

 

進行形でも、「always」は「be動詞」と「現在分詞」の間に置きます。

※意味に注意。上の“「always」と進行形”を参照。

 

Those kids are always causing trouble at school.

(その子たちはいつも学校で問題を起こしている)

 

She is always making fun of me!

(あの子はいつも僕のことをからかうんだ!)

 

 

⑥ 助動詞の後ろ

 

「must / should…」などの助動詞がある場合は、そのすぐ後ろに置きます。

 

The meeting rooms should always be kept clean.

(会議室は常に清潔を保つこと)

 

We must always be striving for peace.

(私たちは平和のために常に努力しなければなりません)

 

※ can と always については、別途下を参照。

 

⑦ 文頭 = 命令文

 

注意が必要なのは、「always」を文頭に置くときです。

 

「always」を文頭に置けるのは、「命令文」のみで、

平叙文では文頭に置くことはできません。

 

例文)

× Always I drink coffee for breakfast.

〇 I always drink coffee for breakfast.

(朝食にいつもコーヒーを飲む)

 

命令文

Always wear the name tag.

(常に名札を付けること)

 

Always listen to your teacher.

(先生の言うことをよく聞いてね)

 

⑦ 文末はNG

 

「always」は一般的には文末に置くことはありません。

会話などで使われる場合もありますが、通常は避けたほうがよいでしょう。

 

× I go hiking with my friends always.

〇 I always go hiking with my friends.

(いつも友達とハイキングに行きます)

 

「always」を置く位置(関係性の協調の場合)

 

上記で紹介したものは「一般的によく置かれる(自然な)alwaysの位置」ですが、

それ以外にも「前後の2つの文が関係していることを強調する場合」は、

「be動詞」や「助動詞」の前に置くことがあります。

 

A : Be careful!

B : I always am!

(気を付けてね)

(いつも気を付けてるって)

 

I don’t believe he actually said that. He always was polite to anyone.

(彼が本当にそんことを言ったはずがない。彼は誰に対しても常に礼儀正しい人だ)

 

Of course, he loves his mother. He always has taken care of her.

(もちろん彼は母親のことを慕っています。彼はいつも彼女の面倒を見てきました)

 

 

疑問文での「always」の位置

 

疑問文では、通常「主語のすぐ後ろ」に置かれます。

 

Is he always that patronizing?

(彼っていつもそんなに偉そうなのかい?)

 

Do you always use this bathroom?

(いつもこのトイレを使っていますか?)

 

Why are you always complaining about my cooking?

(なんでいつも私の料理に文句を言うの?)

 

否定文での「always」の位置

 

否定文での「always」の位置には注意が必要です。

置く場所によって、「部分否定」「全否定」とに意味が分かれます。

 

「部分否定」:

 

否定語が「always」の前に来る場合は、「部分否定」の文となり、

「いつも~というわけではない」「毎回~ではない」という意味になります。

 

It’s not always difficult to find a seat.

(席を見つけるのがいつも難しいとは限らない)

 

Grandpa is not always grumpy like that.

(おじいちゃんはいつもあんなに不機嫌なわけじゃないのよ)

 

「全否定」:

 

否定語が「always」の後ろに来る場合は、「全否定」の文となり、

「いつも~しない、~でない」という意味になりますが、

通常は「always not」ではなく「never」などをを使って表現します。

 

He is always not there when I need him.

⇒ He is never there when I need him.

(彼は必要な時にいつもいない)

 

My kid always doesn’t know when to stop.

⇒ My kid never knows when to stop.

(うちの子はやめ時ってのが分からないのよ)

 

「always」と「can / could」

 

主に会話で、「always」と「can / could」を一緒に用いると、

何かを提案を表す表現になります。

「(必要な時は)~して下さいね」「もしもの時は~して下さい」のような

ニュアンスで用いられます。

 

You can always return your items if they don’t fit.

(サイズが合わなければ返品できますよ)

 

You can always count on me!

(何かあれば俺に任せろ!)

 

ちなみに、日本語の「いつでも~してね」と言いたい時は、

「always」ではなく「anytime」のほうを用います。

 

You can call me anytime.

(いつでも電話してね)

 

You can always call me.

(何かあれば電話してね)

 

例えば「いつ電話すればいいの?」と聞かれて「いつでもいいよ」という時は「anytime」、

誰かが遠くへ行ってしまう時に心配して、「いつでも電話してね」という時は「always」、

のように使い分けられます。

「always」を使うと「何かあったら~してね」というニュアンスが込められます。

 

 

以上、長くなりましたが

「always」の位置についてでした。

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