f:id:unagisensei:20210729131925j:plain

今回は、微妙に意味の異なる関係詞節の

現在完了、過去完了、過去についておさらいしましょう。

【時制の一致】はかからない

– It was the most expensive bag that I have ever had.

(それは今まで持っていた中で一番高価なバッグだった)

 

この文章を見て、主節が過去形なのに、後ろに現在完了が来ていいの?

時制を一致させるために過去完了にする必要があるんじゃないの?

と思った方、いいところを突いています。

 

しかし、上の文は非文(文法的に誤り)ではありません。

 

時制の一致は例外が色々ありますが、

その一つに「実際に現在や未来のことを話す時は時制の一致が起こらない」というのがあります。

 

この文章では、「そのバックは、今現在まで所持したカバンの中で、一番高いバッグだった」を表すのであれば、現在完了を使って問題ありません。

 

詳しく見ていきましょう。

関係詞節が【現在完了形】

1. It is the most expensive bag that I have ever had.

(それは私が今まで持っていた中で一番高価なバッグである)

 

2. It was the most expensive bag that I have ever had.

(それは私が今まで持っていた中で一番高価なバッグだった)

 

1.は「今現在までに所持したことのあるバック」の中で、

「今現在そのバッグが一番高価だ」ということを表しています。

今現在もそのバッグを所持しているニュアンスがあります。

f:id:unagisensei:20210716190027j:plain

 

2.は「今現在までに所持したことのあるバッグ」の中で、

「過去の一時点でそのバッグが一番高価だった」ということを表しています。

今現在はそのバッグを所持していないニュアンスになります。

 

f:id:unagisensei:20210717102309j:plain

 関係詞節が【過去完了形】

– It was the most expensive bag that I had ever had.

(それは私がそれまで持っていた中で一番高価なバッグだった)

 

こちらは、「過去の一時点までに所持したことのあるバッグ」の中で、

「その過去の一時点でそのバッグが一番高価だった」

ということを表します。

その過去の一時点より後に、もっと高価なバッグを買っている可能性もあります。

f:id:unagisensei:20210716190034j:plain

関係詞節が【過去形】

– It was the most expensive bag that I ever had.

(それは私が持っていた中で一番高価なバッグだった)

 

関係詞節では「ever」は一般的に完了形と一緒に使われますが、

過去形と一緒に使うこともできます。

 

しかし、意味は若干異なり、

「私が当時(その過去の時点で)持っていた中で一番高価なバッグだった」

となります。

f:id:unagisensei:20210716190040j:plain

様々な時制の【ever】の意味・使い方

「ever」のそもそもの意味は「at any time」(ある時点で)です。

「いつであるかは問わない、ある時に」という意味です。

 

現在完了形では「今までに」と和訳されますが、

「今までに」を表しているのは現在完了形であって、

「ever」は「その間のある時点に」を指しています。

 

「the place that I have ever visited」で

「(今現在までの)”ある時点で”訪れたことのある場所」

=「今までに訪れたことのある場所」となります。

 

疑問文+ever+時制

・現在形や未来形の疑問文では「~する時」を強調する為に使われることが多く、

実際には~する時はないのではないか?」というニュアンスを含みます。

 

– Do you ever say “thank you” to her?

(彼女にありがとうって言うことがある?)

→彼女にありがとうって言う時が実際にはないでしょう?というニュアンス

 

– Can we ever talk about this issue?

(一体いつこの事について話し合えるの?)

→この事について話す時が来ることはないのではないかというニュアンス

 

– Will this problem ever be solved?

(この問題が解決する日が来るのか?)

→この問題が解決することなんていつまでたってもないのでは?というニュアンス

 

– Am I ever going to be happy again?

(私がまた幸せになることなんてあるの?)

→自分が幸せになる日が来ることなんてないだろうというニュアンス

 

・過去形では「過去のある一定の時間枠の間で」を表し、

基本的には会話や文章で前述されている時を指します。

 

– When you were a kid, did you ever feel lonely?

(子供の時、孤独を感じたことがある?)

→子供である過去の時間の間で、孤独を感じたことがあるか?という意味

 

– Did you ever visit Kyoto while you were living in Japan?

→日本に住んでいた期間の間に、京都に行ったことがあるか?という意味

 

否定文+ever+時制

・否定文では「at no time」、つまり「~する時は決してない、~することは決してない」という意味で使われます。

 

– No one will ever know what happened today.

(今日起きたことは決して誰にも知られてはならない)

 

– Nothing ever makes her satisfied.

(何も彼女を満足させることはできない)

 

・否定文の過去形では、過去の一時点でのことに焦点を当てています。

– Nothing ever bothered me when I was with my brother.

(お兄ちゃんと一緒にいると、何も気にならなかった)

 

 

動画はこちら↓

こちらもおススメ

unagisensei.com

unagisensei.com

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事
スポンサーリンク