今回は、ややこしい否定文での「and」と「or」の使い方について
おさらいしたいと思います。
「and」と「or」の意味の違い
「and」の意味は、「~と、~かつ、~ならびに」などです。
2つ以上の語・句・節などをつなげて列挙するものです。
一方の「or」は「~か、~ないし」という意味で、
可能性や選択の候補を表します。
I have a pen and a book.
(私はペンと本を持っている)
→ペンと本の「両方」を持っている
She has a pen or a book.
(彼女はペンか本を持っている)
→ペンか本の「どちらか」は持っている
否定文での「and」と「or」
さて、問題は否定文で使う際の「and」と「or」です。
「AもBも持っていない」と表したい時には、
「and」と「or」どちらを使うのが正解でしょうか?
I do not have a pen and a book.
(ペンと本の両方は持っていない)=1つなら持っているかも
I do not have a pen or a book.
(ペンも本も持っていない)=どちらも持っていない
つまり、「and」を使うと
「A and B」がセットになり、そのセットに対して否定がかかります。
「”ペンと本”というセットは持っていないよ」という意味になります。
I do not have “a pen and a book”.
対して、「or」を使うとAとB両方に否定がかかります。
否定文での「or」は「and not」という意味になるのです。
I do not have a pen or a book.
= I do not have a pen and I do not have a book.
したがって、日本語の「AもBもない」と言いたい時は、
✖ I do not have A and B. ではなく
〇 I do not have A or B. となります。
例文)
I don’t have time or money!(時間もお金もない)
I don’t like sushi or ramen.(寿司もラーメンも好きじゃない)