日常会話などで非常によく出てくる表現が
「wrap one’s head around (something)」というイデオムです。
カジュアルな表現になります。
意味と使い方をおさらいしましょう♪
目次
【wrap one’s head around (something)】の意味・使い方
「wrap one’s head around (something)」は「理解する」「受け入れる」という意味で、
一般的に「(何か難しいこと、理解しがたいことなど)を理解する・受け入れる」ことを表します。
「around」の後ろにはその対象の事柄がきます。
また、否定文で使われることが多い傾向にあります。
「wrap」は「包む、巻く」という意味ですので、直訳すると
「頭で何かを巻く」になります。
頭の中を考えがぐるぐる廻っている、そんなイメージで覚えると良いかもしれません。
– English grammar is so difficult to wrap your head around.
(英文法は理解するのが本当に難しい)
– I’m trying to wrap my head around how to deal with the situation.
(この状況でどうやっていくか考えなければと思っています)
→理解して受け入れようとしている、という意味
– The hospital sent me a bill of $10,000. I couldn’t wrap my head around it.
(病院が1万ドルの請求書を送ってきたの。何が何だか分からなかったわ)
「wrap my mind/brain around (something)」
「wrap my mind around」も同じ意味で使われます。
「wrap my brain around」はよりカジュアルな印象ですが、こちらも使われます。
どちらも主にアメリカ英語です。
– I can’t wrap my mind around the fact that she’s leaving.
(彼女が去っていくという事実を理解できないでいる)
– When I saw the announcement, I couldn’t wrap my brain around it.
(告知を見た時は、それを理解できなかった)
「get my head/mind around (something)」
イギリス英語では「wrap」の代わりに「get」が使われることもあります。
意味は同じです。
– I don’t like physics. I just can’t get my head around it.
(物理は嫌いだ。意味が分からない)
– It took me a while to get my mind around how this was related.
(これがどのように関係しているのか理解するのに時間がかかった)
「 wrap up 」
ちなみに「wrap up」もよく使われる表現で、
こちらは「おしまいにする」「切り上げる」「仕上げる」などの意味でよく使われます。
ビジネスではミーティングや仕事を切り上げる、まとめるなどの意味で使われることが多くなります。
– Let’s wrap the meeting up quickly.
(会議はさっさと終わらせよう)
– We need to wrap the negotiations up by the end of this week.
(今週中に協議を終えないといけない)
*「交渉」という意味の「negotiation」は、通常複数形で用いる。
以上。