今回は、微妙に違う「ほとんど・約」を表す英語を表す
単語についておさらいしたいと思います。
「almost」の意味・用法
「ほとんど」の意味で一番よく使われるのがこの「almost」かと思います。
「ほとんど、大体」「~しそうになる、危うく~しかけた」などの意味の副詞です。
置く位置は、一般的な副詞と同じで、
be動詞の後ろ、一般動詞の前、助動詞の後ろに置きます。
I almost laughed.
(危うく笑うところだった)
She is almost 20.
(彼女はもうすぐ二十歳だ)
I have almost finished my homework.
(宿題はほとんど終わったよ)
「nearly」の意味・用法
「nearly」はイギリス英語で使われることが多く、
「ほとんど、約」「危うく~しかけた」という意味の副詞になります。
I’ve nearly finished it!
(ほとんど終わったよ)
The price is nearly $500.
(金額はほぼ500ドルだ)
She nearly died in the car crash.
(彼女はその事故で危うく死ぬところだった)
「almost」と「nearly」の違い
上でも分かるように「almost」と「nearly」は基本的に同じ意味で使われ、
多くの場合置き換えることができます。
ただし、「nearly」は後ろに「no」や「nothing / nobody」などの否定語を取れない、という違いがあります。
例)
✖ There have been nearly no events.
〇 There have been almost no events.
(ほとんどの行事は行われなかった)
✖ Nearly nobody tells the truth.
〇 Almost nobody tells the truth.
(真実を言う人はほとんどいない)
「never」「nothing」「none」「any」などもこのうちに入ります。
「any」や「anything」が来るときは、代わりに「hardly」がよく使われます。
✖ I knew nearly anything about her.
〇 I knew hardly anything about her.
(彼女のことはほとんど何も知らなかった)
「approximately」の意味・用法
「approximately」も「ほとんど、約」という意味ですが、
こちらは「数字」や「量」などを表す時に用いられます。ややフォーマルで堅い表現です。
The show lasts approximately 2 hours.
(公演時間は約2時間です)
The weight is approximately 500 kg.
(重さは約500キロです)
「roughly」の意味・用法
「roughly」も「ほとんど、大体」という意味で、
「approximately」と同じく「数字」や「量」などを表す時に用いられます。
There were roughly 80 guests at the party.
(パーティーには大体80人のゲストがいた)
また、「roughly」には、「おおざっぱに、ざっくりと」という動作を修飾する意味もあり、
「approximately」はこのような使い方はできません。
✖ Just approximately chop the carrots and put them in the pot.
〇 Just roughly chop the carrots and put them in the pot.
(人参をざっくり切って、お鍋に入れる)
・「nearly」は否定語の前には置けない。
・「approximately」はフォーマル、「roughly」は「ざっくり」
・ 困ったら「about」、一番汎用性が高い。
以上、色々な「ほとんど」の使い方でした。