「already」はその意味から、現在完了形や過去完了形でよく使われますが、
実は色々な時制で使うことの出来る副詞です。
とはいえ全ての時制で使うわけではないので
少しややこしいですね。
それぞれの時制と「already」について、
おさらいしましょう。
「already」の意味
「already」は「すでに、もう」という意味で、
通常は「今より以前に、もしくはある時以前に何かが完了した」ことを強調する目的で使われます。
この意味から、よく現在完了形や過去完了形で用いられます。
I have already finished my homework.
(もう宿題は終わった)
The concert had already started when we arrived.
(着いたときにはコンサートはもう始まっていた)
また、「already」は、「予想していたよりも前に」という「驚き」のニュアンスを表すこともあります。
It’s December.
(12月だ)
It’s December already.
(もう12月だ)←予想より時間が経っているという驚き
「already」の注意点
「already」は通常は肯定文で用いられ、疑問文でも用いることがありますが、
否定文で用いられることはありません。
✖ I wasn’t interested in it already.
〇 I wasn’t interested in it anymore.
(もう興味がなかった)
✖ He wasn’t there already.
〇 He was already gone.
(すでに彼はいなかった)
「already」と時制
現在完了形や過去完了形と共に用いられることの多い「already」ですが、
普通の現在形や過去形と使うこともできます。現在進行形や過去進行形も問題ありません。
・現在形
You are already too old for this.
(これをするにはもう年を取りすぎだよ)
She already has three children.
(彼女はもう3人も子供がいる)
・過去形
He was already there.
(彼はもうそこにいた)
I already told you to do so.
(やりなさいってもう言ってあったでしょ)
・進行形
They are already losing a lot of money.
(彼らはすでに大金をとかしているところだ)
The reputation was already going down.
(評判はすでに下がってきていた)
「already」を置く位置
「already」を置く位置は、基本的に他の副詞と同じで
・一般動詞の前
・be動詞の後ろ
・助動詞の後ろ
に置くことが出来ます。
I already knew he was French.
(彼がフランス人だってもう知ってたよ)
The roses are already blooming.
(バラがもう咲いてきている)
We have already bought the tickets.
(もうチケットは買ってあるよ)
「動詞と目的語の間」に置くことは出来ないので、注意が必要です。
✖ I have sent already a Christmas card.
〇 I have already sent a Christmas card.
(すでにクリスマスカードを送った)
また会話では「文末」にしばしば置かれ、より「already」が強調されます。
Have you finished your dinner already?
(もう夕飯食べ終わったの?)
「文頭」に置くことも可能ですが、そう多くはありません。
文頭に置くとややフォーマルな印象になります。カジュアルな会話では使われません。
Already the expenditure has been cut by a quarter.
(すでに支出は4分の1に削減された)
「副詞」なので、例えば形容詞を修飾するような時はその形容詞の前に置かれます。
They are trying to enhance their already high standards.
(すでに高い基準をさらに高めようとしている)
以上、「already」についてでした。
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