今回は、ずばり「不定詞」とは何か、について
おさらいしてみたいと思います。
「不定詞」とは何か
「不定詞」には「to不定詞」や「原形不定詞」などがありますが
この「不定詞」の意味するところは、ご存じでしょうか?
「不定詞」は英語では「none-finite verbs」といいます。
「finite」は「限定された」という意味で、
その反対の「none-finite」はつまり「限定されていない」ということになるのです。
*ちなみに「to不定詞」は「infinitives」と表す。
では、「限定されている」「限定されていない」とは何か?
英文法でしばしば遭遇するこの「限定する」という表現の意味するところは、
色々な情報を肉付けしていって、より具体化させる、ということです。
例えば、
went / goes / were going などの動詞の形は、
その動詞が、時制や主語の人称、数などの”情報”を示していますよね。
過去形であればその動詞は過去になされたものだという情報を、
is / are などは、主語の数に関する情報を示します。
つまり、これらは「限定された(情報の付与された)」動詞の形なのです。
その反対、「不定詞/動詞の原形」が表すのは、
そういった情報が一切付与されていない状態のものです。
つまり、時制や主語の人称や数といった情報が何もない、
ただその「動詞の表す意味」のみが存在する状態です。
「限定されている」=情報が付与されている=より具体的
「限定されていない」=情報がない=抽象的
ここで、「不定詞」とは何か、に戻ると、
「不定詞」とはつまり「何の情報も付与されていない、抽象的な動詞の形」を表すもの、ということになります。
現在でも過去でも未来でもなく、私でもあなたでもなく、
ただ単に「~する」ということをぼや~っと表す存在です。
このことから、「~すること」といった抽象的な名詞として用いられるようになったのです。
「to不定詞」であろうが、「限定不定詞」であろうが、
「不定詞」=その言葉が表す動作の「エッセンス」のみが抽出されたもの、と理解しておくと、
今後不定詞が出てきた時に、より意味が分かりやすくなるのではないかと思います。
以上