「過去分詞の形容詞的用法」

というと、何のことだか分からない、となりますが

これは至ってよく使われる表現の1つです。

ここでおさらいしていきましょう。

 

【過去分詞の形容詞的用法】とは

 

過去分詞とは動詞の(現在形-過去形-過去分詞)の最後の形で表される動詞です。

通常「-ed」で終わる形のやつですね。

通常は完了形で用いられることが多くなります。

例)I have spoken to my boss. (上司には話しました)

 

この「過去分詞」ですが、名詞を修飾する形容詞としての用法があります。

 

例えば、以下は非常によく使われる例なのですが、

1. Can you see the “broken” window?
2. Can you see the window “broken” by Mike?

 

どちらも「window」という名詞を「broken」が修飾しています。

「broken」は「break(壊す)」の過去分詞ですから、

これを「過去分詞の形容詞的用法」と呼びます。

 

形容詞的用法で、過去分詞を置く位置は?

 

この「過去分詞」をどこに置くかで迷う人が非常に多くいます。

 

これは簡単で、基本的には「1単語」であれば修飾する名詞の前に過去分詞を置き、

「2つ以上の単語(つまり句)」であれば、名詞の後に過去分詞とそれに続く句を置きます。

 

1. Can you see the broken window?
(あの壊れた窓がみえる?)

 

ここでは過去分詞「broken」は1単語ですので、名詞の前に持ってきて、
「壊れた窓」と表現します。

 

2. Can you see the window broken by Mike?
(マイクに壊されたあの窓見える?)

 

2つ以上の単語「broken by Mike」が名詞を修飾しているので、名詞の後ろに置かれます。

「Can you see the window?」と「The window was broken by Mike」を合わせた文がこちらになります。

 

例外もある「一語の後置修飾」

 

「1単語であれば名詞の前」と申しましたが、

いくつか例外があります。

ただし、これらは”例外”であって、基本は上記のルールに則れば問題ありません。

 

例外①

「something」「anything」「somewhere」などを修飾する時

 

I cannot see anything stolen.

(盗まれたものは何も見当たらないわ)

 

We need to find somewhere already renovated.

(すでにリフォームしてある場所を探さないと)

 

例外②

その「性質・特性」つまり「状態」を表すのではなく、「(その時/その当時)その動作がなされた」という説明を表す時に後置されることがあります。

これらはよく使われるパターン、コロケーション、単語がありますので

それらを丸々覚えてしまっても良いかと思います。

「involved」「required」「given」「used」「made」はよく後置修飾される過去分詞です。

 

They investigated all the students involved.

(関わった全ての生徒を取り調べた)

 

We’ve found the murder weapons used.

(使用された凶器を発見した)

 

Please look over the information given.

(与えられた情報に目を通してください)

 

 

以上、過去分詞の形容詞的用法についてでした。

 

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