前回に引き続き、「feeling」について
おさらいしたいと思います。
通常は「感情」という意味でよく知られていますが、
今回は「意見、考え方」という意味で使われる時や、
「雰囲気、印象」という意味で使われる時を見ていきましょう。
前回はこちら↓↓
feeling:意見、考え、考え方
意味:
「feeling」は「人の意見や考え方、態度」という意味を表しますが、
特に「感情に基づく意見や考え方」を表します。
喜怒哀楽などの「感情」そのものではない点に注意が必要です。
用法:
個人の意見や考えであれば、可算名詞で、単数・複数両方が用いられますが、
団体や集団の意見や考え方であれば、不可算名詞となり、単数形が用いられます。
例文:
My own feeling is that this house is not for us.
(私の個人的な考えでは、この家は私たちには合わないと思う)
✖→ 私の個人的な感情では、この家は私たちには合わないと思う。
She has strong feelings about early childhood education.
(彼女は子供の早期教育に確固とした考え方を持っている)
✖→ 彼女は子供の早期教育に確固とした感情を持っている。
There is a mismatch between public feeling and the governor’s ambition.
(市民の考えと知事の野望は食い違っている)
→こちらは場合によっては「国民感情」と訳してもOKですね。
The general feeling is that the economy will get better soon.
(経済はすぐに回復するだろうというのが一般的な考え方だ)
→こちらは「感情」だとNG。
mixed feelings:複雑な気持ち、相反する意見
意味:
「mixed feelings」は、何かに対していい面も悪い面もあると思っている、相反する2つの意見を持っているなどの
複雑な心情や考え方、態度を表します。
考えが1つにまとまらない、心が定まらない、とも言えます。
「感情」と訳す時もあれば「意見、考え」と訳す時もあります。
用法:
1つではなく2つ以上の考えや気持ちがある状態ですので、常に複数形で用いられます。
例文:
My parents have mixed feelings about our marriage.
(私の両親は私たちの結婚に対して複雑な態度を示している)
I have mixed feelings on this issue.
(この件に関しては、考えが交錯している)
She had mixed feelings if she should meet this guy again.
(その男の人とまた会うべきかどうか複雑な気持ちだった)
feeling:雰囲気、印象
意味:
「feeling」は、その場所や状況、本や音楽などの雰囲気や印象を表すときにも用いられます。
「~という感じ」とほぼ同じと言えるでしょう。
用法:
この意味で用いられるときは、常に「単数形」になります。
例文:
The class has a friendly feeling.
(そのクラスは和やかな雰囲気をもっている)
They’ve recreated the feeling of the original temple.
(もとにあったお寺の雰囲気を再現した)
The cover reflect the overall feeling of the book.
(この表紙は本の全体の印象を映し出している)
以上、色々な「feeling」でした^^