「~しようと思います」「~したいと思います」
日本語ではよく使う言い回しですよね。
でも、これを「I think」としてしまうと
不自然になってしまう事が多々あります。
より自然な表現をおさらいしましょう。
目次
「~しようと思う」の「think」のNGな使い方
よく日本人が間違えてしまう「think」の使い方があります。
「買い物に行こうと思う」と言いたい時に、
✖ I think go shopping.
✖ I think to go shopping.
✖ I think about going shopping.
〇 I think I will go shopping.
〇 I’m thinking about going shopping.
上3つは間違いになります。
まず、「think」という単語を「~だと思う、考える」という意味の
他動詞で用いる場合は、通常後ろには「節」をとって、
「SがVだと思う」という表現になります。
– I think (that) she is right.(彼女は正しいと思う)
– He thinks (that) he can do it.(彼は自分が出来ると思っている)
ですので、「しようと思う」の意味の時に
すぐ後ろに動詞を持ってくることは出来ません。
動詞の原形、不定詞、動名詞、どれも直接後ろには置けません。
また、自動詞の「think」を「~を考えている、検討している」という意味で用いる時は、
後ろに前置詞の「about」や「of」を伴って「現在進行形」で表します。
現在形ですと、「いつも考えている」や「思いをはせる」のようなニュアンスになってしまいます。
– I think about going shopping.
(私は買い物に行くことを考える)
– I’m thinking about going shopping.
(私は買い物に行こうかと今考えている)
「think」を用いる際は、
– I think I will …
– I’m thinking about/of …
と表現すると、良いでしょう。
「~しようと思う」に「think」が使えない時
これもまた、日本人が間違えやすいところです。
例えば、
「今度こそ最善を尽くそうと思っている」
と言いたい時、
– I’m thinking about doing my best this time.
と言ってしまうと、
「今回は最善をつくそうかと検討している」というニュアンスになります。
違いが分かりますでしょうか。
この英文ですと「最善を尽くそう」という意思や願望というものが感じられないのです。
どこか他人事のような感じに聞こえます。
つまり、「~しようと思っている」または「~したいと思っている」など
その人の意思や決意、願望などのニュアンスを含むときは、
「think」は使えません。
では、どのように表現したらよいでしょうか。
「~しようと思う」その① will
助動詞の「will」は「意思の助動詞」で、
「そうしたいという意思」を表します。
名詞の「will」が「意思、意欲、願望」という意味を表すのは、このためなんですね。
ですので、
– I will study really hard for the next exam.
(次のテストは頑張ろうと思う)
– From now on, I will spend my life helping others.
(これからは人を助けながら生きようと思う)
のような文では、単純に未来のことを表すのではなく、
未来において~するぞ!という意志があることを表すのです。
助動詞ですので、後ろは必ず動詞の原形が来ます。
「~しようと思う」その② intend
「intend」は「~しようと思う」という意味で、計画や目的などを思い描いている、心の中に決めているような状態を指します。
一般的には「intend to」と覚えることが多いと思いますが、
実は「intend」の後ろは、to不定詞、動名詞、that節などもとることができます。
また、日常会話では否定文で使われることが多くなります。
– I didn’t intend to hurt you.
(君を傷つけようと思ったわけじゃない)
– We didn’t intend getting married this soon.
(こんなに早く結婚しようとは思っていなかった)
– Our president intends that this product will be launched next year.
(社長はこの製品を来年には発表しようと思っている)
どれも「think」に置き換えることはできません。
「~しようと思う」その③ decide
「decide」は「決める」という意味の単語ですが、日本語の「~しようと思う」や
「~しようと思った」と表現する時に、これを使うとしっくりくる場合が多々あります。
例えば
「雑誌で写真を見て、その場所を訪れようと思った」と言いたい時は、
✖ I thought about visiting the place when I saw its picture in a magazine.
〇 I decided to visit the place when I saw its picture in a magazine.
上の文は文法的に間違いではないのですが、意味合いとしては「実際には行かなかった」「今現在でまだ行っていない」といったニュアンスになります。
ですので、実際に行ったという話をしているのであれば、ここは「decide」を使うと自然に表現できます。
同じく、「暇だったので渋谷に行こうと思って、電車に乗った」なら
– We’ve got nothing to do, so we decided to go to Shibuya and got on a train.
となります。
「decide」は「決める」という意味なので、
今現在まだどうするか決めかねている状況では使えません。
過去のことを話すときなど、「そう思って、すでにそう行動した」ときを表す時には
「decide」を使うと良いかと思います。
「~しようと思う」その④ determine
「determine」は「決意する、決心する」などの意味で、より強い意味の「~しようと思う」を表現したい時に使えます。
この意味で使うときは、後ろにto不定詞を伴って 「determine to do」となります。
– We determined to make more profit this year.
(今年は必ずより多くの利益をあげようと思っております)
– He determined to become an actor.
(彼は必ず俳優になってやろうと思っている)
ちなみに、分詞形容詞の「determined」を使って「be determined to」も同じ意味でよく使われます。
– I am determined to win this game.
(この試合は必ず勝つってみせるわ)
– She was determined to succeed in her career.
(彼女は自分のキャリアで成功しようと強く思っていた)
「~しようと思う」その⑤ toy with the idea
もっと曖昧な感じで、「~しようかどうしようか考えている」ような時は
「toy with the idea」というフレーズが使えます。
– I was toying with the idea of going shopping this afternoon.
(午後に買い物に行こうかどうしようか考えてたの)
このフレーズについてはこちらでおさらい↓
それでは、今回はここまで^^
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