「~の間に」という意味の前置詞「during」ですが、
実は結構間違えやすいので、試験でも狙われます。
今回は「during」の間違えやすいポイントと、
「for」や「while」といったほかの前置詞との違いをおさらいしましょう。
「during」の意味と使い方
「during」は「~の間に」という意味で、特定の時期や期間のあいだに何かが起こった、ということを表します。
厳密にいうと、主に2つの意味があり、
- 「~の間じゅうずっと」という継続を表すときと、
- 「~の間のある時に」という期間内の一時点を表すときがあります。
前置詞ですので、後ろには名詞が来ます。
You need a thick coat during the winter in New York.
(ニューヨークでは冬の間は厚手のコートが必要だよ)
I have to work during the night.
(夜の間に働かないといけない)
I visited the palace during my vacation.
(休暇中にその宮殿を見に行ったよ)
前置詞「in」と何が違うの?
上の例文を見て、「in」じゃだめなの?と思ったあなた。素晴らしいです。
「in」でもOKです。
後ろに季節や1日のあいだ、年代などが来る時ほとんどの場合「in」と「during」は置き換えることが出来るのですが、
「during」を使うと「その間じゅうずっと」という継続する期間を強調するニュアンスや、
「~の間(だけど正確な時間・時期は不明、ないし言及しない)」というニュアンスを強調する傾向にあります。
The economy was stable in the 1990s.
(1990年代は経済が落ち着いていた)
The economy was stable during the 1990s.
(1990年代の間は経済が落ち着いていた)= 継続
I go fishing in the summer.
(夏には魚釣りへ行きます)
I go fishing during the summer.
(夏の間には魚釣りに行きます)= 夏のいつ、何日とは言えない
よくある間違いその①「ただの期間はNG」
「during」は「特定の期間のあいだ」を表すもので、特定でない期間が来るときは「for」を使います。
特定でない期間とは「1 hour」や「2 weeks」など、単純に「どれぐらい続いたか」を表す語句を言います。
例えば「during the 1980s」といえば「1980年代という特定の時期・期間のあいだ」を表しますが、
「for 2 weeks」といえば「2週間」という「時間の長さ」を表しているだけで、特定の時期を表していません。
〇 I slept for eight hours.
(私は8時間寝た)
〇 The taxes have increased for a decade.
(諸税金は10年の間で高くなった)
よくある間違いその②「動名詞」はNG
〇 I read novels while commuting to work.
(通勤中に小説を読みます)
〇 She made chocolate ice cream while baking cookies.
(彼女はクッキーを焼いている間にチョコレートアイスを作った)
〇 I tried eating insects during my stay in Congo.
(今後に滞在していた時に昆虫を食べてみた)
〇 She was very calm during her arrest.
(彼女は逮捕時に非常に落ち着いていた)
後ろに節をとる時は「while」
〇 I gained a lot of weight while I was pregnant.
(妊娠中に体重が大幅に増えた)
〇 She was accused of fraud while she served as CEO.
(彼女はCEOに就任中、不正行為で告発されていた)
〇 I cried a lot while (I was) watching this movie.
(この映画を見ながら大泣きした)