今回は文法テストでひっかかりやすい
「difficulty」の使い方について
おさらいしていきましょう。
【difficult】と【difficulty】の使い方の違い
「difficult」は「難しい」という形容詞で、とてもよく使いますね。
一方「difficulty」は「難しさ、困難」という名詞になります。
意味は同じなのですが、「~をするのが難しい」という意味で後ろに動詞をとる時、
大きな違いがあります。
「difficult」は「to不定詞」もしくは「ing形」をとるのに対し、
「difficulty」は「ing形」もしくは「in + -ing形」という形で表現されます。
✖ She has no difficulty to speak in public.
〇 She has no difficulty speaking in public.
〇 It is difficult for her to speak in public.
(彼女は人前で話すのが苦手だ)
【difficulty】の使い方
上であげたように、「difficulty」の後ろに「to不定詞」を持ってくることはできません。
後ろに動詞を持ってくるときは「ing形」か「in -ing形」となり、
意味はどちらも同じになります。
また、この時「difficulty」は不可算名詞として扱われますので
「a」を付けたり複数形にはせず、
「have difficulty」「experience difficulty」などと表します。
– I had difficulty finding a new job.
(新しい仕事を探すのに苦労した)
– Emily was having difficulty repaying her student loan.
(エミリーは学生ローンの返済に困っていた)
– He experienced some difficulty in hearing.
(彼は耳の聞こえに問題が生じた)
このように「~することが難しい」という表現では、「in」以外の前置詞、
「about」や「for」などを使うことはできません。
✖ I had difficulty about breathing.
✖ I had difficulty for breathing.
〇 I had difficulty in breathing.
(呼吸が苦しかった)
【difficult】の使い方
「difficult」の後ろは通常「to不定詞」が用いられることが多くなりますが、
「ing形」が来ることもあります。
– It is difficult for me to understand the grammar.
(文法を理解するのは難しい)
– That kind of weather makes it difficult to grow corn.
(そのような天候は穀物の栽培を難しくする)
– It is difficult being alone.
(一人でいるのは難しい)
– Was it difficult making Sushi?
(お寿司作るの難しかった?)
【to不定詞】と【ing形】の違い
基本的には「to不定詞」も「ing形」も同じ意味なのですが、
「to不定詞」が未来志向なのに対し、「ing形」は既にある状態を表すようなニュアンスがある場合があります。
つまり、
– It is difficult being alone.
は、今現在一人で、それが難しいと言っているようなニュアンスがあるのに対し、
– It is difficult to be alone.
というと、今は1人ではないので、この先一人になったら難しいというニュアンスがあります。
以上、
TOEICなどの穴埋め問題で「difficulty」が出てきたら、
後ろは(in+)ing形、覚えておいてくださいね^^