「If only…」を使った表現は、仮定法の帰結文が省略された形で、
「こうでなかったらよかったのに」という
現在、過去、未来における、
「I wish」よりも、より強い願望を表します。
一緒におさらいしていきましょう。
目次
【If only + 過去形】「今~ならいいのに」
「If only」は、現在の事実とは反対のことを表す「仮定法過去」と共によく使われ、
「今~ならいいのに」という強い願望を表します。
この時、現在のことですが、動詞は「過去形」になります。
(私に何か手伝えることがあればいいのに)
現実→今私に手伝えることは何もない
(彼女の名前を知っていたらいいんだけど)
現実→今彼女の名前を知らない
「was」は厳密には「were」にするというルールがあるのですが、
今現在は、特に口語やカジュアルな文章では、
一人称と三人称単数には「was」のまま使われることが多くなります。
フォーマルなライティングでは「were」を使うと、より良いでしょう。
(今日彼女がここにいてくれればよかったのに)
現実→今日彼女はここにいない
【If only + would 原形動詞】「今後~してくれればいいのに」
「If only」の後ろに助動詞の「would」と動詞の原形が来ることがあります。
この時は、これから先の未来に対する願望を表します。
(リアムが考えを変えてくれたらなぁ)
→リアムがこの先考えを変えてくれることを望んでいる
(うちの両親がほっといてくれたらいいんだけど)
→この先両親にほうっておいて欲しい
(彼らが会議に出席してくれればいいんだが)
→未来に予定されている会議に、出席を望んでいる
過去形を使う時との違いは、未来の時点に焦点を当てている、ということですね。
【If only + 過去完了形】「(過去に)~だったらよかったのになぁ」
「If only」の後ろに過去完了形をとる時は「仮定法過去完了」で、
こちらは過去に起きた事実と反対のことを示して後悔などを表します。
(私の言うことを聞いていればよかったのに)
実際→私の言うことを聞かなかった
(もっと早く治療を受けていればよかったのに)
実際→早く治療を受けていなかった
(私にこれをやるだけの勇気があればよかったのに)
実際→勇気がなかったのでできなかった
【only if】「~の場合に限り」
「If only」と似ていて間違えやすいのが「only if」です。
これは仮定法とは異なり、「~の場合に限っては」という実際の条件を表します。
通常は帰結節の後ろに条件節がきますが、
強調する為に「only if」の節が前に持ってこられると、
帰結文で倒置が起こり、主語と助動詞の順番が置き換わります。
(ワクチンの接種を2回終えれば外出できます)
→ You can go out only if you are fully vaccinated.
(一次試験に受かった場合のみ二次試験があります)
→ You will have the second test only if you pass the first test.
しかも、節と節の間には通常カンマを置きません。
このような「倒置」はなかなか不慣れな方も多いと思うので、
選択問題などで「only if」が来たら「倒置!」と覚えておきましょう。
【only after / when / in this way..】も倒置
「only if」と同じく「only after」「only when」「only in this way」などでも、
同様に倒置が起きます。
– Only after washing your hands can you eat your snacks.
(手を洗ったらおやつを食べていいわよ)
– Only after lunch will you have a break.
(昼食の後にだけ休憩できます)
– Only when I got to the station did I notice that I had no money.
(駅に着いたところでお金を持っていないことに気が付いた)
– Only when you get older will you understand.
(年を取ったら分かるようになるよ)
– Only in this way can you apply for the school.
(この方法でのみ学校に応募することが出来ます)
– Only then did I realize that I was wrong.
(その時になって自分が間違っていたと気が付いた)
以上です^^