今回は「well」などの状態を表す副詞と動詞の位置について

おさらいしたいと思います。

 

「状態を表す副詞」とは?

 

「状態を表す副詞」とは、主に動作を修飾してその様子を表すものです。

例えば、

well(上手に)

fast(早く)

slowly(ゆっくり)

happily(幸せに)

など、非常によく使うものです。

 

「状態を表す副詞」を置く位置

 

「副詞」というのは、基本的にどこにでも置ける、と言われているものですが

この「状態を表す副詞」にはいくつかルールがあります。

 

・自動詞であれば、「動詞の後ろ」に置く

・他動詞であれば、「目的語の後ろ」に置く

・他動詞で、副詞が「-ly」で終わるものは、動詞の前に置ける

・他動詞で、副詞が「-ly」で終わるものは、助動詞と動詞の間に置ける

・「-ly」で終わらないいくつかの副詞は動詞の後ろのみに置ける

・受動態ではbe動詞と動詞の間に置く

 

(ただし、これは一般的なルールであり、個々の単語や状況によってこれに限らない場合もあります)

 

では、1つずつ見ていきましょう。

 

自動詞であれば、「動詞の後ろ」に置く

 

✖ He fast runs.

〇 He runs fast.

(彼は速く走る)

 

動詞が自動詞の場合は、その状態を表す副詞を動詞の前に持ってくることはできません

動詞の後ろに置きましょう。

 

The teacher spoke loudly.

(先生は大きな声で話しました)

 

We listened carefully.

(私たちは注意深く聞いた)

 

 

他動詞であれば、「目的語の後ろ」に置く

 

まず、動詞の種類やどの副詞化に関係なく、

「動詞の後ろ(動詞+目的語の後ろ)」には置くことが出来ます。

動詞と目的語の間には置くことが出来ません

 

✖ He make quickly breakfast.

〇 He made breakfast quickly.

(彼はさっと朝食を作った)

 

He read the newspaper thoroughly.

(彼はじっくりと新聞を読んだ)

 

She answered all the questions honestly.

(彼女は全ての質問に正直に答えた)

 

他動詞で、副詞が「-ly」で終わるものは、動詞の前に置ける

 

上で示したような「-ly」で終わる副詞は、

動詞の前に置くことも可能です。

前に持ってくる場合は、若干その副詞が強調されます。

 

〇 He made breakfast quickly.

〇 He quickly made breakfast.

(彼はさっと朝食を作った)

 

He thoroughly read the newspaper.

(彼はじっくりと新聞を読んだ)

 

She honestly answered all the questions.

(彼女は全ての質問に正直に答えた)

 

「-ly」で終わらない副詞については下で説明します。

 

他動詞で、副詞が「-ly」で終わるものは、助動詞と動詞の間に置ける

 

例えば進行形にした時の「be + ing動詞」や否定文、

助動詞「have」「can / should …」などがある場合、「-ly」で終わる副詞であれば

助動詞と一般動詞の間に副詞を置くことが出来ます。(もちろん動詞の後ろもOK)

be動詞や助動詞の前に置くことはできません

 

✖ She gently was grooming his cat.

〇 She was gently grooming his cat.

〇 She was grooming his cat gently.

(彼女は優しく猫の毛づくろいをしていた)

 

He cannot truly understand how I feel.

(彼は私がどう思っているかちゃんと理解することができない)

 

I have carefully collected information.

(私は慎重に情報を集めてきた)

 

We should openly discuss all options.

(私たちは全ての選択肢について率直に話し合うべきだ)

 

【重要】「-ly」で終わらないいくつかの副詞は動詞の後ろのみに置ける

 

「hard / fast / late / well」といった、「-ly」のつかない副詞は、

動詞の前や、助動詞と動詞の間に置くことが出来ません。

これらは動詞の後ろに置く必要があります。

TOEICなどの試験でひっかけとして出ることがあるので、要注意です。

 

✖ He can well speak French.

〇 He can speak French well.

(彼はフランス語を上手に話せる)

 

✖ She was late working.

〇 She was working late.

(彼女は遅くまで働いていた)

 

✖ I hard studied to pass the exam.

〇 I studied hard to pass the exam.

(試験に受かるために一生懸命勉強した)

 

✖ He was fast driving to the hospital.

〇 He was driving fast to the hospital.

(彼は病院へ車を飛ばしていた)

 

受動態ではbe動詞と動詞の間に置く

 

受動態では、be動詞と過去分詞の間に置かれます。

 

Everything was clearly explained.

(すべて明確に説明された)

 

The event was well organized.

(イベントはきちんと計画されていた)

 

★番外★ may / could / might + well、「well know」?

 

「may well」や「could well」はセットで「~かもしれない」という意味で使われます。

この時は「well」も併せて動詞の前に置かれます。

 

You might well recognize those words.

(このような言葉はよくご存じかもしれませんね)

 

Some may well consider such options.

(そのような選択肢を考慮する人もいるかもしれません)

 

As you well know, there are rules we need to follow.

(よくご存じの通り、私たちには従うべきルールがあります)

*上記は「may/might」が省略されたものと思われます。

 

 

以上、胴体を表す副詞の位置についてでした^^

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