今回は副詞「also」を置く位置について、おさらいしたいと思います。

「also」の置く位置は実は複雑で、

完了文、否定文の時や、強勢を置く時など、色々な使い方があります。

 

「also」の意味

 

「also」は、「~も」「同様に」「~もやはり」などを意味し、

・すでに述べたことに加えて、何か他のことを述べる時

・他の人や他の事についても、同じことが言える、と表す時

などに使われます。

英作文は日常会話でも非常によく使う単語ですね。

 

「also」を置く位置(通常の場合)

 

「副詞」は基本的に文のどこにでも置ける、というのが一般的な認識ですが、

実はそれぞれの副詞によって、「良く置かれる場所」は細かく違ってきます。

 

何を修飾するか、どこを強調するかによっても置く位置は変わりますが、

まずは一般的な、通常「also」を置く位置は、下記のようになります。

 

①一般動詞の前

最もよく使われるのが、この「一般動詞の前」という位置かと思います。

主語と一般動詞の間に置きます。

 

I also like Sushi.

(私もお寿司が好きです/私はお寿司も好きです)

 

They also posted the pictures online.

(彼らはその写真をオンラインにも載せました)

 

※この「also」が主語にかかるのか目的語にかかるのかは、

前の文からの判断となります。

 

②be動詞の後ろ

 

「be動詞」の場合は、そのすぐ後ろに置きます。

(※完了形や助動詞がある場合を除く)

 

My wife is also Japanese.

(私の妻も日本人です)

 

It is also true that some people rejected to vote.

(投票を拒否した人もいることもまた事実です)

 

③完了形では「have」と過去分詞の間

 

現在完了形や過去完了形と一緒に「also」を使う場合は、

「have / has / had」のすぐ後ろに「also」を置きます。

 

We have also experienced the same problems.

(私たちも同じ問題を経験したことがあります)

 

They have also raised three children.

(彼らは3人の子供も育てた)

 

★注意点★

「have」が「持つ」などの動詞として使われている時は

「also have」となります。

 

My sister also has that bag.

(私の姉もそのバッグを持っています)

 

④受動態ではbe動詞と過去分詞の間

 

受動態、受け身の文では、「be動詞」と「過去分詞」の間に「also」を置きます。

ただし、完了形の場合は「have/has/had」の後ろ、助動詞がある場合もその直後になります。

 

Two other suspects were also arrested.

(他2人の容疑者も逮捕された)

 

Many people have also been ordered to pay the fine.

(何人もの人が罰金についても支払うよう命じられている)

 

⑤進行形の場合

 

進行形でも、「also」は「be動詞」と「現在分詞」の間に置きます。

こちらも、完了形の場合は「have/has/had」の後ろ、助動詞がある場合もその直後になります。

 

Michelle was also working at the coffee shop.

(ミシェルもそのコーヒー店で働いていた)

 

The company has also been making improvements in customer satisfaction.

(また、その企業は顧客満足度も向上してきている)

 

⑥助動詞の後ろ

 

「can / will / should…」などの助動詞がある場合は、そのすぐ後ろに置きます。

 

He can also speak French.

(彼はフランス語も話せる)

 

It will also be cold tomorrow.

(明日も寒くなるでしょう)

 

⑦文末

 

文法的には文末にも置くことが出来ますが、使われる頻度はあまり高くありません。

文末に置く場合は、「too」「as well」のほうが使われます。

 

Let’s go get the ice cream also.

(ついでにアイスも食べに行こう)

 

Let’s go get the ice cream too.

(ついでにアイスも食べに行こう)

 

「also」を置く位置(特定の語の修飾、強調の場合)

 

上記は「一般的によく置かれる(自然な)alsoの位置」ですが、

それ以外にも「特定の語句を修飾する場合」は、意図するところを明確にするために

修飾する語句のすぐ近くに置くこともあります。

 

・主語を修飾する場合

 

He also has been suspended.

(彼もまた停学になった)

 

・副詞句を修飾する場合

 

Heavy rain fell also in other major cities.

(他の大都市でも、大雨が降りました)

 

The same thing could happen also with children.

(子供達にも、同じことが起こりうる)

 

また、be動詞や助動詞が強調される場合にも、主語の後ろにalsoを置くことがあります。

 

The ban also will apply to the citizens by 2023.

(2023年までにその禁止令は市民にも適用される予定だ)

※ will に強勢を置き、今ではなく未来に、という意図が強調される。

 

「also」は文頭には置いてはいけない?

 

基本的に、「also」は文頭に置けます。

文法的に「文頭に置いてはいけない」ということはありません。

カジュアルな文章は会話ではよく使われます。

 

しかし、フォーマルなライティングでは、「文頭のalso」は「避けたほうが良い」とされており、

代わりに、必要に応じて「In addition」や「Furthermore」「Moreover」などを使ったほうが良いとされています。

ただし、これらの単語はやや硬くなりすぎる傾向にもあるので、

あまり硬い文章にしたくない場合は、単純に「also」を文頭ではなく文の中に入れてしまったほうが良いかと思います。

 

例)

Also, more support from the government is essential.

In addition, more support from the government is essential.

Furthermore, more support from the government is essential.

More support from the government is also essential.

(更なる政府からの援助もまた必要不可欠だ)

 

私のおすすめは最後の文中に入れる構文です^^

 

「also」の否定文での位置は?

 

否定文での「also」の位置が分からなくて困っている方もいるかと思います。

実は、基本的に否定文では「also」は使わない、のです。

否定文の場合は代わりに「either」を用います。

 

✖ I can’t also remember his name.

〇 I can’t remember his name, either.

(私も彼の名前を思い出せないの)

 

「私も~でない」という返事をするときは「neither」もよく使われます。

 

A: I don’t like Math.

B: Me neither. / Neither do I.

(算数嫌い)

(私も)

 

 

以上、長くなりましたが

「also」の位置についてでした。

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